見出し画像

ひろプリ感謝祭を観て、その絆に感動したお話

昨日、「ひろがるスカイ!プリキュア 感謝祭」をBlu-rayで鑑賞する機会がありました。

「スタプリ」のをかいつまんで観たことはありましたが、ガッツリ観たのは初めてです


ブラックスカイに、ソラ・ハレワタールの立体感を見た

まず感謝祭定番の、テレビシリーズ終了後のアフターストーリーを描いたショーを観たのですが、東映お約束の「新たな敵」登場、それぞれの道を歩いていた仲間が再び集まって…という流れです。大方、テレビのその後を描くVシネマと同じ流れですね。
プリキュアショーはご存じの方も多いと思いますが、キャラの着ぐるみによるショーです。普通に考えると等身大の少女たちを、どうしても等身が「着ぐるみ仕様」になってしまうショーで演じるのは無理があるのでは…と思ってしまうところですが、プリキュアショーもまた、それなりの歴史を持つエンタメでありそのレベルは極めて高いんですね。観ていて、違和感なく世界観に入り込めるほどには動きが自然で、驚きました。何より指が一本一本動かせているのが、凄い。

これは、テレビで見られなかったIFストーリーとしても相当に美しいものでした

そしてこのショーで敵として現れるのが、テレビシリーズの終盤で一話だけ登場したキュアスカイの闇堕ちバージョン、ブラックスカイです。テレビのほうではダークスカイ?でしたか、少し記憶と知識が定かではないですが、放送時結構な話題になった「黒スカイ」なんですね。

「ヒーローは、敵がいなければ活躍できない。平和を手に入れながら、闘いの日々の充足感を求める気持ちがどこかにあり、敵の出現を望んでいるのだろう」

という文脈で、闇堕ちスカイとの戦いが起こってしまうお話だったんですね。キュアスカイたちは主題歌ガールズの懸命さにも助けられ、これを退けるという展開でした。黒スカイを「私の迷い」であるとして、最後は包み込んで、物語は決着を見ました。

私が個人的に驚いたのは、黒スカイももちろんソラちゃん役の関根明良さんが演じていたわけですが最初、声だけが聞こえる場面でソラちゃんと同じ声に全く、聞こえなかったことです。声優さんが声の使い分けをするのは当然で、プロですから別人のように変わることも決して珍しくはない…のですが、それにしても自然で、かつ重ならない二人のソラ・ボイスに技巧を感じました。そして、これはソラ・ハレワタールというキャラを一年演じ、共に生きた関根さんであればこそ生み出せるもう一人の人格であり、もしキャストが別の方ならまた、まるで違ったキャラクターになっていたのでは…と感じられたんですね。

一年間を通じて、関根さんによってソラちゃんというキャラクターがより多角的になったといって良いでしょう。非常に人気の高い彼女ですが、その人気は「ヒーローを目指す」痛みや苦しさのリアルがありそれが共感を呼んだからではないでしょうか。

もちろん、見た目も抜群に良かったわけですが



先輩からのお手紙が…宴のクライマックス

声優陣5人全員、名前が「あ」から始まるという偶然に今日気付きました

ステージの最後、メインキャスト5人&主題歌歌手2人にそれぞれ、先輩たちからのメッセージ…手紙が届いておりそれが読み上げられるという「締め」でした。

・関根さん宛て…キュアプレシャス役・菱川花菜さん
・加隈さん宛て…キュアグレース役・悠木碧さん
・村瀬さん宛て…キュアフローラ役・嶋村侑さん
・七瀬さん宛て…キュアエール役・引坂理絵さん
・古賀さん宛て…キュアミルキー役・小原好美さん
・石井さん&吉武さん宛て…Machicoさん

という、いずれも共演、所属事務所などで縁のある先輩たちによる労いのメッセージで、全員がもれなく、涙を流していました。
私も、それこそヒープリから見始めたプリキュアで「去年の作品である」以上の感慨をひろプリに持っていなかったのですが、涙腺をやられました。手紙の内容についてはもう、実際に見てくださいとしか言えないのですが…「プリキュアに関わった人たちの輪」がここにあり、その温かさに心が洗われたんですね。

長く続くシリーズであるがゆえに、出演が大きなステータスにもなるプリキュア。出たい出たいと願っていてようやく叶った…そんなキャストの方も多いんですね。だからこそ一年間走りきった先にあるこの舞台に万感の思いがあるんだな…とすっかり見入っていました。


すでに半年前のイベントではありますが、観られて良かったですね。
円盤を用意してくれた友人に、感謝です。
そして今日、放送中のわんだふるぷりきゅあ!でも大きな展開があり、色々なプリキュアに心を揺さぶられた一日だったのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?