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スト6のシステムを過去作から分析してみる(後編)

今日、こんなCMが出てきて大笑いでしたが、「楽しんだもん勝ち」は深いですね。
昨日の続きになります。

4・OD必殺技


カプコン格ゲーではお馴染みの、ゲージを消費して必殺技を強化するものでEX必殺技といったほうが馴染みがありますね。これの元祖と言うとヴァンパイアハンターのES必殺技になるかと思いますが、あの時はゲージを一本丸々使ってましたね。無限に溜められるのでそれでちょうど良かった感じですが。ストリートファイターではストⅢ 2ndから採用されたシステム…と思わせて実は家庭用のリアルバトル オンフィルムが先だったりするんですね。
ラウンド開始時から6本持っているドライブゲージのバランス的に2本消費となっていますが、今回スーパーアーツのゲージが別になっているので、
「OD必殺技を使いながら、SAも狙う」という、前作では不可能だった戦略が可能なんですね。この点は4のウルコンゲージに近い部分なのですが、SA自体はもっと古い、ZEROシリーズに通ずるシステムになっています。

5・スーパーアーツ&クリティカルアーツ


俗に言う「超必殺技」というやつで、スーパーコンボ、スーパーアーツ、クリティカルアーツと名称はゲームによって様々です。
スト6におけるSAは、選択制ではなくもれなく3種類が使え、レベル毎に分けられているという仕様ですね。ここもそうなのですが、スト6、キャラ選択後の「~~セレクト」というのが無いんですね。操作タイプのみです。

これまで、スーパーアーツセレクト、ウルトラコンボセレクト、Vスキル・Vトリガーセレクトなど様々な選択制システムがありましたが今回はその必要がありません。これはもう、悲しきかな「結局はコレ一択」になりがちな事から排したのかな、と想像してしまいますね。せっかく複数の技を作って選べるようにしても誰も使わない、から調整で使われている方を弱くする…といった事態が前作でもありましたが、正直誰も幸せにならない変革でしたからね。この割り切り方は正解ではないかと思います。
そして今回、体力が25%以下でレベル3のスーパーアーツを使うとクリティカルアーツになり演出が変化、威力も上がるという仕組みになっていますがここはSNKっぽく、元祖超必殺技の条件に倣っているのはいいですね。3種類の技を使い分けられるというのはコンボ、立ち回り両方で使う場面が訪れる可能性があり、試合展開の幅も広がりそうです。正直、前作のCAはコンボ専用な技が多く、他の使い道は削りフィニッシュくらいだったので若干の不満がありました。今回はレベル毎の使い方にプレイヤーの個性も出そうで面白くなりそうですよね。

6・バーンアウト、パニッシュカウンター等


まず今回、通常のスタンが無くなった代わりにドライブゲージ切れ…バーンアウトの状態で画面端に追い込まれるとインパクト一発でスタン、という仕様に変わりました。加え前作のクラッシュカウンターに該当するのがパニッシュカウンターですが、この2つは他メーカーの格ゲーを思い出させるものでした。

端でインパクトを食らうと…又バーンアウト状態だと…の様な要素は、リアルバウト餓狼伝説のリングアウトを彷彿とさせました。壁に押し込まれると、いくら体力があっても危険なんですね。それが採用されたのは一作のみだったので相対的に不評だったと推測されますが、スト6における端の危険性は、おそらくは観戦者にわかりやすく優勢、劣勢を強調する狙いがあるのでは、と思います。eスポーツの時代であればこそ、の要素として。

パニッシュカウンター、通称パニカンはクラカンと決定的に違う点があって、「投げもカウンターになる」のがストリートファイター的に新鮮なんですね。システムとしては、全キャラにシステムとして当て身…ホールドが存在するデッドオアアライブにあったのですが、3すくみを形成する上で良い仕組みだと思っていたので、これも面白いと思います。

7・操作タイプ選択・クラシックとモダン


最後はこれですね。
攻撃力が80%になる代わりにワンボタン必殺技が使える「モダンタイプ」、新規プレイヤーの為のモードと思わせて、実は咄嗟に、簡単に無敵技が出せるので端攻めの切り返しに有利ではないか、という噂もあり今後の研究によっては…と言われています。
これはもう、スマブラをお手本にしたと思って間違いないと思います。任天堂が格ゲーブームに対して出した答えであったスマブラは、今や対戦ゲームの代名詞として世界的な人気を誇っています。その理由は誰でも遊べるシンプルな操作が一因としてあり、いかなるジャンルのゲームも高難度化によって衰退していくのを熟知しているがゆえの任天堂の技巧ですね。

ストリートファイターが、対戦格闘ゲームの第一人者的コンテンツとして操作感にメスを入れて来たのはある意味大事件です。
私はクラシックでプレイ予定ですが、サブキャラで軽く遊ぶ際はモダンもいいなぁと思ってたりするので、色々と可能性を感じるモードであります。

まとめ…確実に、最高傑作

まだ発売前ですが、カプコンが相当に気合いを入れて作り込んだゲームなのは間違いありません。これまでのストリートファイターを充分に咀嚼して、プレイヤーとウォッチャー両方を楽しませなくてはいけない、現代のゲーム造りの大変さに真っ向から挑んでいるのが感じ取れます。

あとは我々プレイヤーが、しっかりやり込んで楽しさを発信していく事が大事なのかな、という感じですね。
歴史も長いので紆余曲折ありましたが、新作がここまで楽しみなのも久しぶりですから頑張りたいと思います。

メインキャラは現在、マノンの予定です。

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