マッチングアプリいいね5未満の奇跡のラブストーリー
これは去年の12月から始まった私のマッチングアプリの奇跡のラブストーリー。
私が私の中の闇を抜け出す光を見つける話である。
去年の11月、マッチングアプリで2人の男性と仲良くなったが、2人とも音信不通になった。
詳しく言うと、1人とダメになって落ち込んでから、もう1人と出会いそれもダメになった。
そもそも私はマッチングアプリを勉強ツールとして、または人間観察だけのために使うとい割り切った考えを持っているはずなんだか、いい人が現れるとその1人の人を見ていこうとする。
マッチングアプリの活用方法↑
マッチングアプリは多くの人との恋愛を同時進行していくものだと理解しているのに、私はいいなと思った人1人しか見れなくなって挙句、そういう軽薄な世界だからこそただ単に一途というだけの私なのに、私が大変相手に執着して重たい印象を男性陣に与えてしまう。
いいねが500人くらいきた私だが、写真の雰囲気や人相から、ああこの人は一切苦労したこともなく、お気楽に生きているんだろうなと思えるような興味のない人で溢れていた。
こんなアプリやめてしまい二度と手を出さないようにしよう。だって私が求める、辛い経験をしても必死に頑張って生きているような魂を愛せる男性なんてマッチングアプリをやっていないのだから。
そこで私は日々悩む中で考えついた答えがある。
いいね5未満の男性なら、もしかしたら私と同じようにいいと思った人を一途に見てくれるかもしれない。
そう思い、次自分自身がいいねした相手と結ばれなかったら、もう二度とマッチングアプリをやることはないだろうと、ある意味の最後の賭けをすることにした。
意外や意外平均いいね5未満は多かった。
その中で1人、一切写真を加工してなくて写真の数も少なくコミュニティも少ない、けれどプロフィール文はしっかり書いてある。
そんな男性にいいねをした。
いいねはすぐに返ってきたけれど、メッセージがなかなかこなかった。
なんだ。いいねだけ返してメッセージ送らないんだ。
じゃあ私からメッセージを送って返事返ってこなかったらアプリを退会しようかな
と悩んでいたら、
彼からメッセージが来た。
「よろしくお願いします!メッセージ遅れてごめんなさい!有料会員きれてました」
この時、このメッセージの真意を私はまだ知らなかった。
そして、初めてのメッセージから彼が10個下ということに気がついた。
そこから私たちはメッセージを1週間程度してから、LINEを交換して電話した。
その時に、メッセージが遅れた本当の話を聞くことができた
「しばらくアプリを放置していたんですけれど、素敵な人からいいねが来てて急いでコンビニに行って課金したんです。この人とメッセージしたいと思ったから。返ってこなかったらどうしようって思ったけれど、返ってきて嬉しかったんです。やり取りも続けてくれたし。」
そう言ってもらえて嬉しくて、ずっとたわいもない会話をした。
すると彼が自分の苦労話をし始めた。
それはとても壮絶な人生と家庭の話だった。
「今までいろんな苦労があったとしてもそうやって頑張って生きていたのだけでもすごいです。普通だったら何もかも投げ出して諦めてしまうのに。だから自分を褒めてあげてください。」
私の巣直な感想とこれはよく自分自身に言っている言葉だ。
「そんなことを言われたのは生まれて初めてで嬉しい。今までバカにされて生きてきたから。」
彼の今までの交友関係が可哀想に思えたのだが、それと同時に不安な気持ちもあった。
そう言う詐欺とかだったらどうしようという。
だから自分の壮絶な人生を全て曝け出した。
「あなたもそうやって頑張って生きてきたじゃないですか。誰がなんと言おうと、病気になってしまったのは誰も文句言うことはできないし、俺はありのままのあなたがとても素敵だと思いました。」
彼の言葉がとても嬉しかったけれど、心の片隅ではまだ疑っていた。
何故なら、マッチングアプリでこんな素敵な人なんて今まで出会ったことがなかったから。
それに一度家庭に問題があると言われて、会ったら騙されそうになったことがあった。
でも、私は一つの希望を持って彼と毎日のように電話するようになり、悩み事も聞いてくれたり話してもらったり、今日職場であったこととかお互い話したり他愛もない時間を過ごした。
「今日友達に、なんで一人暮らししないの?って上から目線で言われたんです。そう言われるのは多いし慣れているのに、いつも胸が苦しくなる。本当ならすぐにでも家を出たいです。自立のために。けれど私は病気だから一人暮らしは大変なんです。それを理解できないからなんも考えずに、平気でそういうことが言えるんです。」
「家が安心できることはいいことじゃないですか。俺の実家は地獄だったから、すぐにでも家を出たかった。だから家族の仲がいいのは良いことだし、俺には羨ましいですよ。そんな自分の目線でしか考えられない奴の話なんて聞き流せば良いですよ。」
彼の言葉の中で最も心に響いた言葉の一つ。それは私のことを否定しなかった喜びと、彼の境遇に対する切なさだ。同時に他人の目線になれる彼はとても頭がいいんだと確信した。
そして私たちは2024年の元旦に初めて会った。初詣に2人で行った。
彼は自宅から1時間以上かけて車で私の家まで迎えに来てくれた。
都会の中を、彼と会話しながらドライブしている車内はとても温かい空間で居心地が良かった。なんだか私たちの周りだけに澄んだ自然の世界が広がっている、そんな雰囲気だった。
田無神社まで着いたら、駐車場に停めて神社へ行こうとしたときに、彼の車のドアが長くて私は隣の車にぶつけてしまった。
彼は直ぐに保険会社へ連絡し、警察を呼んだ。
「ドアが長いことを言わなかった俺が悪いから。」
そう言って私のことを怒ったり咎めること等一切せずに、修理代を要求することもしなくて、払うと言っても、気にしないでと言ってくれた。
相手の車の持ち主が帰ってきて、
「こんなかすり傷で君は通報したの?」
と驚かれていた。
「大切な車でしょうし、後ろめたい思いはしたくなかったんです。」
彼はそう伝えていた。
私が改めて持ち主に謝りに行ったら
「素敵な彼氏さんだね。大切にね。」
と言ってくれた。まだ付き合ってないのに。
でも私は
「はい。」
とつい言ってしまった。
でもこの騒動で、絶対にこの人に告白しようって心に誓った。
田無神社は非常に混んでいてお参りできなくて、龍の根付が付いているお守りを買って(500円がないからと彼が2つ買った)その場を後にした。
おみくじは「大吉」だった。
短気にならずに辛抱強く待て。
この時にこの言葉の意味を知らずに疑問しか無かった。
その後、ステーキレストランに行き、お食事してから、青梅の住吉神社へお参りした。
私の願いは
「隣にいる人がずっと私の隣にいますように。」
これ一つだった。
その後、彼の生まれ育った町をドライブした。
自然豊かで温かみのある町だった。
少しいくと小さな山があったり、山のてっぺんに神社がある自然を大切にして生きているこの町の人々は温かい人が多いんだろう。そうじゃない人もいるけれど。彼の温もりはこの町で育った特有のものなのだろう。
もし彼が大都会で育っていたら、この温もりはなかったのではないかと思えた。
私は、今日の事故のこと、ドライブ中の彼、この町を見て
この人に告白しようと決意した。
ファミレスに入り、ソフトクリームが全く喉を通らなかった。
その様子から悟られてしまった。
告白する素振りを見せると、話を遮られてしまった。
あれ?なんで?と思ったけれど、彼はそのことについて車の中で話してくれた。
「あの時はありがとう。すごく嬉しかった。初めて会った日に勇気いるのに、ましては女性から。本来ならば、俺から言わないといけないのに。」
彼はさらに言いにくそうにこう言った。
「俺、怖いんだ。こんなに仲良くなってすぐに付き合って、でも俺の嫌なところが見えてすぐに振られたらさ。だからもっと俺を見てほしいんだ」
私は浅はかな自分のほっぺたを叩きたくなった。そうか、彼はこんなに真剣に私のことを考えてくれているんだ。
「それに俺は君の言うように強い人間ではないよ。だって独りになると悲しくなって泣きそうになるから。」
私はそう言われてすぐにこの言葉が、脳から口まですぐに届いて彼に伝えた。
「じゃあ私があなたの心を安定させるから。」
すると彼は「運転中にそんなこと言うなよ……。」と涙を堪えながら私に弱々しい声で伝えたのだった。
15年以上暗闇にいる私だけれど、君が私を暗闇から導いてくれる輝く光なんだ。
「こんなに心の綺麗な人が俺の前に現れるなんて。どんなに辛くても、俺は家族を作るんだ。それだけを思って頑張って生きてきたんだ。今まで頑張って生きていて良かった……。」
そこから、お互い更に深く過去の事だったり、私が「生きづらさを与えられてる人達のためのコミュニティを作りたい」と話したり、なかなか他人には話すことの無い話を沢山していた。
そして別れ際に、車の窓を開けて大きな声で
「ありがとうーー!これからもよろしく!」
そう言ってくれて、私も「こちらこそ!」と彼の車が見えなくなるまで手を振っていた。
私の次のミッションは
・彼の自己肯定感を高めて、あなたを必要としてる私であることを知ってもらおう。
・沢山好きというワードを伝えよう。
・私が心の支えだと認めてもらおう。
この3点を彼にアピールしていこう。
何ヶ月経とうが私は待つし、
この人と結ばれなかったら、しばらく恋愛なんてしない。
その決意があるからこそ、彼とずっと一緒にいたい。
彼は私の輝く光なのだから。
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