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銀座ジャンボ餃子in池袋

東京スケバン散歩/池袋

午前中、池袋でちょっとだけ気の重い用事が終わり、せっかくなので久しぶりにブクロ・ランチして帰ることにした。

今日から緊急事態宣言が解除。東京の桜も例年より12日ほど早く満開宣言。朝から雨という予報も外れたこともあってか、昼ごろから人出もそこそこ増えていた気がする。西口公園、いわゆる長瀬くんでおなじみウエストゲートパークは公園職員とおぼしき人たちが“ビニールシート敷いたらダメ!“とか、いろいろと感染対策のお願いの張り紙をするのに忙しそう。今週は、桜の咲く場所で同じような光景をたくさん見ることになるのだろう。

東武百貨店の食堂街(この言い方、めちゃ昭和な死語ですが好きなんです)に。いいお店がたくさんあるんです。せっかくなのでちょっとおしゃれなお店がいいかなーなどと思いながら、フロアをぶらぶら一周していたら中華料理の"銀座・天龍"が目にとまった。

おお、なんとタイムリーな。
つい2日前、先週土曜日のTBS“人生最高レストラン"放送200回記念SPのゲストがビートたけしさんで、3つのお店を紹介した中でいちばん最初に登場したのが銀座にある天龍本店だったのだ。

たけしさんが子供の頃、お母様がときどき銀座に連れていってくれて、その時には必ず天龍のジャンボ餃子を食べたという。銀座へのお出かけそのものが遠足のようで、いつも楽しみで、天龍で食べる餃子はバナナかと思うくらい大きくて驚いていたこと…など、たけしさんがあまりにも楽しそうに思い出話をされるので、見ている私まで、世界でこんなにおいしい食べ物はないんじゃないかと思えてきた。
グルメでも何でもない私が食を語る資格はないけれど、今まで食べたいちばんおいしいもの…の記憶を手繰る時、多くの人が思い浮かべるのは「味覚」よりも、それを食べている時の幸福感ではないだろうか。美食家で知られる人が、子供の頃「こんなおいしいものが世の中にあるなんて!」と感動したものを超える食べ物はない思っているとか。彼氏がバイト代で初めてごちそうしてくれた、ささやかなディナーのおいしさが忘れられないとか。よくある話だ。
もちろん、そういう「誰かのいちばんおいしいもの」っていうのは基本的には個人の感想であって、相対的な味覚ではない。が、最近よく思うのは、家族でも友人でも芸能人でも、自分の好きな人が夢中になって話してくれる「思い出の味」の味覚って確実に"うつる”のだ。なんの前知識もなく食べたら記憶にも残らない平凡なメニューも、それがどんなに愛しいひと皿かと大好きな人に熱弁されてから口に運べば味わいは変わってくるだろう。
お母様と古き良き銀座の街を歩き、瀟洒な中華屋へと入ってゆく子供時代のたけしさんの姿が目に浮かんできた時、そこで食べたジャンボ餃子はどんなにおいしかっただろう、とうっとりした。

そして、次に銀座に行った時には、絶対に天龍に行ってジャンボ餃子を食べる!
と、心に誓った。

というわけで、思いがけずの天龍。迷わず、吸い込まれるように店内に。
ジャンボ餃子と、チャーシュー炒飯をいただきました。

おいしゅうございました(涙)。

最近は小さくてパリパリ系の餃子が多いですが。ぶ厚くてふわっとやわらかい、クレープみたいな皮。ほくほく至福。炒飯も、チャーシューほろほろでたまりません。

最近はデパートの食堂街もテイクアウトできるレストランが多くて、中には近隣に配達までしてくれるところもある。天龍も名物メニューをほとんどテイクアウトできるみたいなのですが、やっぱりお店で食べるのがおいしいですね。あつあつの餃子のお皿が自分のところまで運ばれてくるのを、キタキター!アレアタシノダー!と、めっちゃ行儀悪く目で追ったりしながら。

さくっと頼み、しゅっと食べて、ぱっと退席しました。

それでも、外でごはん食べるのはやっぱり楽しいです。

ごちそうさまでした。

次は、ビール&焼きそば&餃子で行かせていただきたいと思います。


●本日のお喜び●
先日の佐野元春40周年@武道館の日記、note公式twitterでもご紹介いただきました。うれしいー。ありがとうございます。スケバン冥利に尽きます。


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