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バスのストライキ

労働者の権利が確立されているこの国では、公共交通機関のストライキが年に数回行われます。日本でも、労働者のストライキを行う権利はあるのですがここ最近はあんまり記憶にないですね。

バスの到着時刻を知らせる電光掲示板が「あと5分、あと3分、あと1分で到着します」と刻々と表示を変えるんですが、突然ふぅっとそれが消えて、待てど暮らせどバスはやってこないという不思議な(というか腹立たしい)日々を送ることになります。バスや電車のルートを知らせる「9292」というアプリがあって、オランダ国民のほぼ全員がこれを使ってるというデファクトスタンダードなのに、これも当てにならなくて、あと数分でやってくるはずのバスが突然「Cancelled」に表示が変わります。目の前にやってきたバスにいざ乗ろうとすると、運転士が「このバスはここでストップだ。ほかの方法を考えてくれ」って言って、乗客を降ろしてとっとと別の場所に移動したこともあります。

ストライキを行使する権利を大切にしなきゃいけないのはわかるけど、だとしたら利用者への情報提供は最大限に務めるべきじゃないのかと思うのは、自分が日本人だから?オランダの人はそうは思わないの?

最初からバスを諦めて、自転車またはカーシェアリングで行けばいいんですが、そういうときに限って乗るはずだったバスが横を通り過ぎるんですよ!!もやもやする。

ということで、今朝はBakfiets(前部に、子どもを乗せる大きな箱のついた3輪車)で学校に向かいました。

気温はマイナス2度。運河の水面は凍りつき、手袋をしてても手がかじかんで、スニーカーの中のつま先はじんじんとしびれてきます。さらなる悲報は、ギヤが1速で固定されてしまい、漕げども漕げども前に進まない、のろまな亀のように自転車専用道を進みます。健脚な老人や高校生に軽々と追い抜かれ、30分程度で着くはずが50分かかってヘロヘロで到着しました。

そのまま、学校の近所にある自転車屋さんに修理を依頼して、置いて帰ろうと思ったその時、ギヤ変速が復活するではありませんか!!

修理に出すか乗って帰るか、5秒程度悩んでやっぱり乗って帰ることにしました。そしてまた悲報…。再度1速に固定されてしまったのです。運河に投げ捨てようかと思いました。そうやって帰りの途もレロレロになって50分、どうにかこうにかアパートまでたどり着くことができました。

再現性のないこの不具合を、修理するべきか否か、また自転車屋さんでうまくこの不具合を英語で説明できるかと、とても悩んでいます。


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