おじさんとRushと16連射 其の三

仕事柄、毎日多くの方と接するのですが、人の真意ほど判りづらいものは無いなと感じます。
それは、良い事もあり、悪い事もありで、例えばクレーム対応一つにしてもお客様の真意を見抜けないと治められない。クレームは最大のチャンスだとは言うもののこれがなかなか難しい。
そんなおじさんのRushを見る目が変わったお話です。


⑤【嫌い】から【好き】へ

WWⅡプロ対抗戦が終わって月日が経ったある日、GreedZzさんの一本の動画を目にした。

「RushGamingに何が起きていたのか - プロ対抗戦Day5 振り返り」というタイトルの動画。


私にはそこで話す彼が、とても紳士に映ったのだ。
そして何より、とても真摯な青年だと思った。
そう、思ってしまった。

言葉の一つ一つを丁寧に、きっと自分も傷ついていただろうに、関係者を傷つけないように言葉を選び、そしてファンを落胆させないように丁寧に前向きに話していると感じた。
ちゃんとこちらを見据える姿。口調、声のトーン。
おじさんの歪んだ心にスッと彼の真っすぐな気持ちが入ってきたような感覚。
そして、勝手に、本当に勝手な想像なのだが、この動画を上げるまでの心労や葛藤を色々と思った。
しんどかっただろうな、悔しかっただろうなと・・・。

私は、プレイや実況動画というゲーム内での立ち回りではなく、彼自身の立ち居振る舞いによって(あくまで動画の中での話ではあるが)会った事もない青年の真摯さや真剣さを感じ、感銘を受けた。
実際の彼がどんな人となりなのか、その全ては私には判りようがない。
だけどもそれでいいと思っている。
あの動画の彼がありのままの彼だと勝手な思い込みでも別にいいのではないかと。
本当はものすごく無口で、つい先日には「動画の時は演技です」みたいな事も言っていたが(笑)
だからなおさら、語りに真剣な一生懸命さが見えたのかもしれない。

正直いっきに好きになった。

そんな彼が大切にしているRushというチームが、応援し見守ってみたいものに変化した。

今になって思えば、HASESHINとGreedZz、ファンから夫婦と呼ばれる二人によって、私はRush知り、そしてRushを応援する事になった訳だ。

世の中には実況が上手いとか、プレイが上手いとか、見せ方が上手いとか、そんな人はたくさんいる。
そういう部分からファンになっていくパターンは多いだろうし、それは実況者、プロゲーマー問わず嬉しい事だと思う。
単純に強いチームが好きだから、強いチームのファンになる人も多いだろう。

Rushのメンバーはそれだけじゃない、人となりが垣間見える。
仲の良さは言うまでもなく、悩んだり、苦しんでいる姿さえも公式動画で見せてくれる。
それがイイ。
それがたまらなく良い。
だからこそ、彼らに感情移入し、応援し、見届けたくなる。
一回りも二回りも年下の彼らが世界に挑む姿は、私も自分の闘うべき場所で挑戦しようという気にさせてくれる。

「人は歩みを止めたときに、そして挑戦をあきらめたときに年老いていくのだと思います。
この道を行けばどうなるものか。
危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。
踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。
迷わず行けよ。
行けば分かるさ。
ありがとう!!」   アントニオ猪木 1998年引退試合での言葉

彼らが再び日本一に輝く日を、そして世界の舞台で飛躍する日を心から願いつつ。


かなりの長文になりました。
タイトルに全く触れていない文言が・・・・。
これはまさかの、つづく・・のか?

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