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頼りにする 185

 子ども達の責任感を高めたいと考えるのならば、子ども達をひとりの大人の人間と同等に扱い、頼りにしてみることが大切になるのです。
 子ども達は、責任を全て任されたことに気がつくと、自分なりになんとかしなくてはならないと言う本能にスイッチが入るものなのです。
 そのことで子ども達は、当事者意識が高まり、イヤイヤながらも責任感に芽生え始めることになるのです。
 それまでは、誰かがなんとかしてくれると思って、危機感がなかった子ども達が、急にシャキッとして手探りで動き出すようになるからなのです。
 受け身型の教育にどっぷりと浸かってしまいがちな日本人の多くが、他責・他者批判は行うもの、自らは提案をしない社内評論家となってしまっているケースがとても多いのです。
 また、その結果として、責任感が強く最後までやりきる人材が少なくなってしまっています。
 そして日本では、最初に言い出した人が損をするという風潮があるので、皆が言い出しっぺにはならないように、先ずは他人の様子を見てから動き始めるの傾向が強くなってしまっているのです。
頼りに出来る子ども達に育てるには、
①自分なりの答えを提供させる
人から相談されたり、不安や不満をこぼされる機会があった時、そこで自身の思う答えを相手に提供すると、頼りのある人だと相手に認識される様になります。
 相手が仮に答えを求めていなくても、相談してくるということは、どう自分が対処すべきか分からないでいる状態にいるのです。
「自分だったら」という方法で相手に解決のアドバイスを一つ与えることで、「そんな考えもあるのか」「自分もそうしてみようかな」とあなたの意見から、他人が学んで、頼りにされることがあるでしょう。
②相手のことを受け入れ、道しるべを与えられる
それによって、「あの人に話せば何か変わるかもしれない」「きっと何かアドバイスしてくれるはず」という気持ちを持たせることができ、信頼関係も築くことが出来るでしょう。
 ただ相手の話を聞くだけではなく、それに対する自分なりの答えを相手に与えるようにしてみましょう。目の前のことだけではなく、先のことも予測してあげると、さらに感謝されるでしょう。
③将来を見越した行動が出来る人へ
目先のことだけに集中している人よりも、今後自分に起こり得る問題を予め予測し、回避したり対処できる人が頼りに思えるのです。
もし自分が目の前のことだけに集中してしまうタイプなのであれば、その先のことまで考える意識を持つように心掛けることが大切になります。
事前に先のことを考えておくと、いざという時に対処に困らずスムーズに解決することが出来ます。
その姿を見た周りの人は、「何かあったら頼もう」という思いを持つようになり、頼りになる存在に変われるからなのです。
④常に人の立場になる意識を持たせる
自分のことしか考えていない、自分のことしかやらないという人は多く、こうしたタイプの人には信頼を置くどころか頼りにすることも出来ません。
頼りになりたいと思う人は、常に自分のことを考えるのではなく、人の立場になって物事を考えられる人なのです。
 自分中心に物事を捉えるのではなく、周りの人に合わせた対処を心掛けると、「自分のことをよく理解してくれる人」という印象を与え、次第に頼もしく頼りがいのある人になっていくことでしょう。
⑤焦らず冷静になり、気持ちに余裕を持たせる
失敗したり間違ったことをしてしまうと、人は冷静でいられなくなることが多いのです。
パニックになって間違った対応をしてしまったり、その事しか考えられないという状況になり、気持ちに余裕がなくなってしまいます。
パニックになったり感情的になっている人に、周りは何かを頼んだりお願いしたりすることはありません。話しかけづらいオーラ、自分のことで精いっぱいなオーラが出ており、頼りたくても頼ることが出来なくなってしまうからなのです。
もしも人から頼られたいと思うならば、仮にパニックになっていてもそれを隠して、あくまでも焦っていないということ、冷静であるということをアピール出来るように心掛けましょう。
⑥自分が頼りになる人に
頼りになる人が身近にいると、どうしてもその人に依存してしまいがちになります。
 それはそれで良いことなのですが、その人がいない時には、どうしていいかわからずパニックになってしまうことがあるでしょう。
その様なときに備えて、頼りになる人の特徴や行動をしっかりと学び、いざというときにはあなたが頼りになる存在として、活躍するできるように備えておくと、周りからの評価も大きく変わります。
 子ども達の責任感を高めたいと考えるのならば、子ども達をひとりの大人の人間と同等に扱い、頼りにして育ててあげてください。
 きっと周りの仲間達からも信頼される、責任感ある大人に成長して行ってくれることでしょう。
 そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さんたちの大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。 


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