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ドーパミンの放出「NOと言える日本人」

本日は、子育てを楽しむための「NOと言える日本人」について、書いて行きたいと思います。

①NOと言いきれる
 Noと言える日本人「Noと言い切れる」力があれば将来、大事な場面でもNoと言える日本人になれます。
子ども達には、家庭での日常会話でYesとNoがハッキリと使い分けられるように教育をしてあげてください。
日本人の悪いところは、なかなかNoと言えない所だからなのです。
世界的に見ると、インド人も同様にNoと言えないように感じられます。
そんな日本人を外国人から見ると、日本人は何を考えているのかさっぱりわからないというのが、正直な感じのようなのです。
 日本人にとっては「場を読む」とか、「行間を読む」というのは、当たり前のことかもしれませんが、日本人に比べて、より唯物論(物質主義)の西洋人からすれば、物事を白黒、明確にしないことは混乱の種であり、あってはならない世界なのです。
 それは、コンピューターのプログラムのように、0か1しかない世界と考えると判りやすいのです。
私は息子が、もしYesかNoかわからない曖昧な返事をしようものなら、「ハッキリ」返事をしないと「意味がわかりません」「外国では通用しません」と必ず返して、ハッキリと答えを返せるまで、許しませんでした。
そんな習慣を毎日続けてきたので、最終的には「ハッキリNo」が言える人間へと成長できたのだと自負しております。自分の意見がしっかりと発表できるように育てて来ましたので、Noと言った後にも、しっかりとその理由を論理的に説明できるようになりました。
ところで、『NOと言える日本』とは、1989年の日本の経済が発展の気運の中で、当時ソニーの会長だった盛田昭夫氏と政治家だった石原慎太郎氏によって共同執筆されたエッセイ本のタイトルでした。
 故盛田昭夫氏は、私も尊敬する日本を代表する経営者のひとりでした。生前にエレベーターで偶然にご一緒させて頂いたことがありましたが、その独特の声を聴いたら、後ろ姿だったにもかかわらず、直ぐに盛田氏だとわかりました。私にとっては、故スティーブ・ジョブズ氏や藤田田氏と同様に、尊敬する世界三大経営者なのです。
『NOと言える日本』では、アメリカ合衆国のビジネスの方法に批判的な目を向け、日本が多くのこと、ビジネスから国際問題にまでに関して他国に依存しない態度を取るべきだ、と主張したのでしたが、優柔不断で主体性の無いと日本人にとって、現代においても間違いや、受け入れられないことには、ハッキリとNoと言える態度が必要なのです。      日本人は、自分の意見を主張しないので、世界から舐められてしまうことも多いという話なのです。
 例えば、海外へ旅行中の日本人観光客などが良い例で、Noと言えないことで、格好の餌食となり、騙されたり、お釣りをごまかされたりしてしまうのです。
 子ども達には、しっかりとYESかNOか言えるように育ててあげてください。かつては皆と同じで無ければ、「出る杭は打たれる」日本の風土でしたが、これからのAI時代においては、人と同じでは生き辛くなってしまいます。しっかりとした自分の信念を持ち、それを表現出来る技能が生き抜く為には必要となって来るからなのです。

②突き放す勇気
子育ての一番のコツは、親が勇気を持って子育てすることなのかも知れません。
親は子育てに。覚悟を決めなければなりません。
そして一度覚悟を決めたならば、ブレる事無く、自分の信念を貫いて行きましょう。
 決して、子ども達を甘やかしてはなりません。
子ども達の為にも、突き放す勇気を持ってください。
 例えば、子ども達がグスグスしていたならば、さっさと置いていくことも必要なのです。
 脅しでは無く、本当に親に置いて行かれてしまったならば、子ども達は少なからず恐怖を感じて、次からは置いていかれないように、必死に行動するようになるものだからなのです。
 そういう環境を親がつくりさえすれば、子どもは鍛えられるのです。
 よく赤ちゃんが泣いても、抱きぐせがついてしまうから、すぐには抱っこしないほうがよい!と言われるように、子ども達が泣いても、甘やかしてはいけないのです。
 一方で、子ども達の主体性を育むのに最も良い方法は「好きなことを自由に探させてあげる」ことなのです。
 とても単純ですが、それ以上の方法はないと考えられるのです。
 たとえどんなに素敵な習い事でも、子ども達が「親に無理やりやらされている」と思っているうちは、何をやっても主体的に取り組めないのです。
 ですから、日々の生活で、子ども達のことは子ども達に決めさせなければならないのです。
 できるだけ早い時期から、子ども達を大胆に信じて、決定権を広く認めていくことで、子ども達が自分自身のことをよく知り、自分から何でもやってみようとする気持ちを育てることができるようになります。
そのためには、自分の目標は自分で決めさせて、それを達成するのを、応援し支えてあげることこそが大切なのです。
 甘やかしや過保護の最大の問題は、子ども達の失敗の機会を奪ってしまうことだと言われています。
 失敗したからこそ覚えらることも多いので、失敗をする機会がなければ、学ぶこともできないからなのです。
 親としては、失敗して怪我をささたり、辛い思いをさせないように、我が子を守ってあげたい気持ちでいっぱいになってしまいがちなのですが、本当に子ども達の幸せを考えるのならば、そこはぐっと我慢するようにしなければならないのです。
 親が自分達を客観的に見て、分析出来ないと、ただただ子ども達を甘やかして育ててしまう危険性が高いのです。
 そして当たり前ですが、子ども達を「突き放す勇気」と「放置」とは全く違うことを肝に銘じなけれればなりません。「突き放す勇気」は頭で計算して行う愛情有る行為なのに対して、「放置」は何も考えていない親が行う虐待行為だからなのです。
また、「厳しく育てる」ことと「突き放した子育て」とも全く正反対だと考えます。「厳しく育てる」こととは、親の考え方に一方的に従わせ、しつけをすることなのに対して、「突き放した子育て」は、子ども達に主体性を与え、子ども達が自分で決断をすることだからなのです。子育てには、どちらも大切なので、飴と鞭のように上手に組み合わせて使う事が求められるのです。
 もし子ども達が、主体性の無い子になってしまうと、皆と共同作業が出来ない子どもになってしまいます。小学校受験の行動観察でも、協調性を持って共同作業が出来るかどうかが、一番チェックされるところなのです。反対にもし出来ない子がいたならば、優しく声を掛けて助けてあげられるような子どもに育てなければなりません。
 また面接では、「お友達に自分の使っているおもちゃを取られたらどうしますか?」のように質問をされます。その時には、「私が使っているから返してね」と優しく言えなければなりません。
 親が箱入り娘のように、なんでも囲い込んで、口出しをしてしまうと、子ども達は本当に「NOと言え無い子ども」になってしまいます。
 さあ、勇気を持って子育てに取り組んでください。

③1分間スピーチ
 これからは発信型の時代になります。子ども達には、1分間スピーチが出来るように訓練させてあげましょう。そして1分間スピーチの中でも、はっきりとNoと言える練習をしておきましょう。
短い時間の中で、ズバットNoと言い切るのは、とても難しいことなので、日頃からしっかり練習をしておきましょう。
 1分間スピーチのコツは、
① 最初に結論を言う
 言いたいことを、はっきりさせる為、また聞き手を惹きつける為にも、最初に結論を持ってくることが重要なのです。
 また、時間が1分間しかない中、説明が長ったらしいとダラダラした印象になってしまいます。重要なポイントを伝える為にも、1分間スピーチでは全体を30秒ずつ2つに分け、簡潔に構成するようにしてみてください。

②5W1H
 短い1分間スピーチの中にも、いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように、と言う5W1Hを入れることで、聞き手に分かり易く内容を伝えることが出来るようになります。
 また、発表の原稿を書く時にも5W1Hを意識することで、筆がスラスラと進んで行くので、5W1Hがとても重要な要素になります。

③一つの題材について絞って語る
 1分間スピーチのネタを調べるうちに、話したいことがたくさん出て来てしまうでしょう。
しかし、テーマが多くなればなるほど、聞き手は混乱してしまいます。
 聞き手がわかり易く、すんなりと理解出来るように、一つの話題に絞って話すようにしてみましょう。

④暗記出来るまで反復練習をする
 1分間スピーチの前には、原稿をスラスラ暗記できるようになるまで、反復練習を行いましょう。
 原稿を見ながら話すのでは、たとえ内容がしっかりしていても、聞き手に自信の無い印象を与えてしまいます。
 また、1分間は思ったよりも長いものです。話すスピードによっても時間が余ったり、逆に途中でつまずいてしまうと、時間が足りなくなるケースも考えられるのです。毎回、時間を測って原稿を読む練習を必ずしておきましょう。

⑤自信を持って堂々とハキハキ話す
 たとえ内容が良くても、ぼそぼそと喋る人のスピーチは、聞き手に上手く伝わりません。
 1分間スピーチを行う際には、聞き手の顔をしっかりと見て話すように意識し、堂々かつハキハキと発表するように練習してください。
 口を大きく開けて、大きな声でハキハキと発表することを意識し、もし聞き手が10人いたならば、10人全員がしっかりと、同じ内容に理解出来るように事前に何度も1分間スピーチの練習を行いましょう。

⑥テーマを分かり易いタイトルにする
 1分間スピーチの質を大きく変えるのは、タイトル
なのです。聞き手がイメージし易く、分かり易いタイトルにすることで、聞き手の関心が高まり、集中して聞いてもらうことが出来るようになるからなのです。
⑦普段からレパートリーを増やしておく。
 たとえ、突然1分間スピーチをすることになっても直ぐに発表出来るように、自分のレパートリーを持っておくことも大切です。
 自己紹介は必須になりますし、自分の大好きなこと、今まで自分がやって来たこと、最近のニュースについて、日本や自分が住んでいる地域について等、日頃から意識して練習しておくことも大切なのです。
 お父さんお母さんは、普段からお家で子ども達に1分間スピーチをさせて、それを聞いてあげてください。大勢の前で発表することに慣れていると、本番の時も恥ずかしがったり、躊躇すること無く堂々と発表出来るようになるからなのです。

④自分の意見
 今までの日本人の価値観では、人と同じ様にする。出る杭は打たれる。本当のことでもハッキリ言ってはいけないような風潮がありましたが、時代も変わって来ています。これからの子ども達は、自分の意見がハッキリと言えるようにならなければなりません。そしてNoと言うことも出来なければなりません。それには練習が必要なので、しっかりと練習をさせてあげましょう。
 明るくおおらかな家庭で育った子供は、そうでない子ども達と比較すると、強い自信が備わっていることがデータで証明されたことをご存知でしょうか。そしてその強さは、そのまま子ども達の幸せに直結するものなのです。
 そのような環境で育った子ども達の持っている自信の強さを、そうでなかった子ども達が得るのには、何十年もの年月が掛かると言われています。
 もし子ども達を、プラス思考で明るい性格に育てたければ、小さい頃からそのような家庭を作っていくことが大切なのです。それを達成するためには、まず誰よりもお父さんとお母さんが、プラス思考であるべきなのかもしれません。

自分の意見を言える人の特徴は、
①自分に素直になれること。
他人から押し付けられた考え方では無く、自分に素直で正直な考え方に従えば、自分の意見がブレることはありません。
②根拠を、具体的な数値や固有名詞を用いて説明出来る。
自分の意見が論理的であればある程、聞き手も受け入れ易くなるので、具体的なニュースソースや著者名等をあげながら意見を言うことを意識して発見するようにしましょう。
③自分なりの切り口で、正しく情報を分析出来る
聞き手が気が付かなかった視点から、説明したり、
反対に誰もが納得する正論で分析することで、聞き手の興味と信頼が得られるようになります。
④自分の意見として纏められる。
ニュースや一般論に対して、自分の意見との関連性を説明し、上手に話を纏められると、自分の意見が通り易くなるのです。
 これからのAI時代には、人とは違う個性豊かな子ども達に育ててあげる必要が高まっております。
その為にも、先ずは自分の意見がハッキリと言えるように、子育てを心掛けて欲しいのです。

⑤リビング会話
 子ども達に個室がある方が、勉強にも集中出来るし、自主性が伸びると勘違いしていませんか。
 たとえ個室が無くても、明るいリビングがあれば、家族の会話時間が圧倒的に増えるのです。
出来ればテレビが無ければ、さらに家族での会話の時間が増えますし、勉強もリビングでやった方が実は効果が高いのです。
 リビングだと、雑音がうるさくて勉強に集中出来ないと言うかもしれませんが、そんなことはありません。日頃から雑音の中でも集中出来る習慣をつけておく方が、むしろ集中力も高まるのです。
 東大生にアンケートを取ってみても、リビング学習で育った子が多い事がわかります。
 リビング会話を沢山して育った子ども達は、集中力だけで無く、コミュニケーション能力も高くなるので、子育てには最高の環境なのだと考えます。
 リビングをいかに明るく心地良い場所にして、家族の会話を増やす事が出来るかが、子育てにはとても重要なのです。
 リビングでは、学校での出来事やその日の社会でのニュースを親子で話し合ったり、宿題や勉強での質問や解説を交わしあえると、子ども達の能力も上がって行くようになるからなのです。
 親は日常会話の中でも、子ども達がしっかりNoと言えるように訓練してあげてください。
 人間は日頃から、習慣として行っていることでなければ、突然行動に移すことがなかなかできません。性格にも関係しますが、Noとハッキリ言えるためには、日頃からの練習が必要なのです。
 子ども達が小さなときは、親子で過ごす時間も多く、コミュニケーションを自然にとれるのですが、
子ども達が成長するにつれ、親子関係は変化してしまいます。その過程で会話が少なくなるのは、子どもの健全な成長の為にも避けなければなりません。
 そして、親子のコミュニケーションを高める為にも、リビングとダイニングを居心地の良い空間にしてください。
 居心地の良い場所になれば、家族が自然に集まり顔を合わせる機会を増やすことが出来るのです。
 子ども達が成長すると、家族の過ごし方も変化して来るので、その変化に合わせて、家具の配置や物の置き場を変えるなど、家族が適度な距離感で心地良く過ごせる空間づくりをしていきましょう。
また、反抗期に入り、子ども達との会話が少なくなる時期でも、お互いの気配を感じとれる場所が大切だといわれているのです。
 リビングは家族団欒の場所であり、子ども達を大きく成長させる為の舞台でもあることを意識して、子ども達とのコミュニケーションを増やしてみてください。

⑥立食パーティー
 日本人にとって「立食パーティー」は、とても苦手なセレモニーのひとつなのかと感じてしまいます。
 全く知らない人に突然に話かけられたり、自分から知らない人に話しかけて、場を繋がなければならないのは、日本人にとっては苦手なのかも知れません。
 初めて立食パーティーに参加すると、無人島に一人で置き去りにされたような、孤独感と、ホームシックと、絶望感に襲われてしまうのです。
なぜなら、ほとんどの日本人には主体性が鍛えられていないからです。
逆に言えば、立食パーティーを何度も経験することで、主体性が鍛えられて行くのです。 
できれば、子どもの頃から、結婚式や親戚の集まりやパーティー、町内会の集会や子供会等で、立食パーティーと同様の経験を積んでおくと、主体性を伸ばす良い経験になります。
 そのような場面で、自己紹介や一芸を披露できれば、さらに主体性の能力を開花できるようになるからなのです。
立食パーティーでのポイントは、
①前もって情報調べておく
どんな趣旨のパーティーで、参加メンバーや歴史、
どのようなスケジュールで進行されるのか、
 例えば創業100周年の記念パーティーならは、創業者の名前や略歴、創業から現在までの会社の変遷などを調べておき、さらに趣旨に関連するネタを持っていれば主催者だけでなく、招待客と話すときにも役立ちます。
 招待客には、主催者と自分との関係、いつから取引を始めたか、などを聞きそこから話を広げることが出来るようになります。
②早めに会場に入る
余裕をもって、自分のペースを掴む為にも、早めに会場に入ると、精神的にも、スケジュール的にも有利になります。
③主催者や関係者に真っ先に挨拶しておく
空いているうちに、待たずに話しが出来ること、重要な人物を紹介してくれることもあるので、その後の展開が有利になります。
④自己紹介の準備をしておく。 
 日本人は、初対面の人と会話が続かず困った経験を持つ人も多いと思います。
自己紹介が上手に出来ると、無駄に時間を掛けずに、話を展開する事が出来、自分のペースが掴め、相手の興味も引き出す切っ掛けになるのです。
⑤はっきり名乗る
ハッキリと説明することで、リズム良く、相手の理解を深めることに繋がり、会話の展開を広げる可能性を高めてくれるのです。
⑥話をしていない人を見つけて話かける
手持ち無沙汰で、困っている人を助ける意味でも、何もしていない人に話し掛けることがチャンスに繋がります。名刺を差し出して、簡単に自己紹介をすれば、その後の会話に繋がって行きます。
⑦並んでる人の後ろにつく
有名人などには自分からは、なかなか話し掛け辛いものなので、反対に話し待ちで列が出来ていたら、その列に並んでしまうと、変なプレッシャーが掛ません。
⑧話は短めに纏める
 1カ所で話すのは長くても10分以内が目安です。話題が一段落したら「ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします」とその場を離れるようにしましょう。
 ただし上司に同行している場合には、上司の指示に従うのが基本となります。上司が主催者を紹介してくれたり、取引先の社員に引き合わせてくれたりすることもあるので、上司の顔を立てることを意識しましょう。
 初対面の人に話し掛けるときは「初めまして」と名刺を差し出せば、相手も名刺をくれるので、相手がどんな人なのか概要がわかります。
 例えば、自分の名前を名乗ってから、関連するエピソードや出身地や住まいの場所等を付け足せば、印象に残るかもしれません。事前にいくつかのパターンを準備しておき、相手によって使い分けると効果的だと考えます。
 名刺は、すぐ取り出せるように準備しておくのが大切になります。男性は、スーツの内ポケット、女性ならば、名刺入れを小さなバッグに入れておくと取り出し易いのです。
 子どもの頃から、立食パーティーの経験を積んでおけば、いち早く苦手意識からも開放されて、立食パーティーを楽しむコツを掴む事が出来るようになりますので、チャンスを見つけて子ども達にも立食パーティーに参加をさせてあげてみてください。

⑦助けてくれない
 まず最初に確認をしておかなければならないことは、現実の世の中は本当に厳しく惨酷だと言うことなのです。
 本当に困った時に、他人を助けてくれる人はかなり少数派だと言うことなのです。
 これは、私が今まで生きて来て、人生の中で身を持って体験して来て思い知らされたことでもあります。
 表面的に優しい言葉を掛けてくれる人はいるものの、実際に行動して、助けてくれる人はいないと考えておいた方が、安全だと言うことなのです。
 また、そのような時に近づいて来る人は、むしろ下心が有り、心の隙間に付け込んで来るような別の目的があったりするからなのです。
 日本人は、「目の前の人を助けたい」と言う基本的な考えが根付いているので、日常的にその場で対処しなければならない事柄について、助けてくれる人は沢山いますが、それでは本質的な助けにはならないのです。
 本当に困っている時に、助けてもらえないのは精神的にもかなり苦しいことです。
 そんなピンチを乗り越える方法は、
①自分で自分を助ける
 自分を助けられるのは、自分だけなのだから、自分を信じて、自分自信を応援してあげることなのです。その為に、もう一人の自分を認めて、自分の中に置いておくことが必要になります。
 周りの人や、今の自分を取り巻く環境そのものを変えるのは難しいかもしれませんが、自分を変えることなら出来るのです。
 もうひとりの自分になって、今自分は何をするべきか、考えてみてください。
 そして考えついたことを箇条書きで、書き出してみてください。
 そして自分が何をするべきか分かったら、それを実現するための方法は、ネット検索や関連する書物や資料を調べればいくらでも探し出す事が可能になります。
②あなたの存在自体に価値がある
 もしも人が助けてくれなくても、あなたはいるだけで周りの人に価値を与えているということを意識してみてください。
 反対に、あなたのあなたがいるだけで、助けてあげなくても家族や友達は良いのです。
③自分の力で生きる覚悟を持つ
 人は誰も自分が一番大切なので、あなたのことを本気で助けてくれる人はいないと割り切って考えてみてください。
 そして誰も助けてくれないならば、自分の力で生きるしか無いのです。
 上手く行かないことは、決して周りの人や環境のせいにせず、自分で責任が持てるようになると、ポジティブに前進する事が出来るようになります。
 自分の未来は、自分の力で切り開くと言う覚悟が出来るようになると、本当に未来は変わるのです。
 子ども達には、幼い頃から誰も助けてくれないと言うことを、キャンプ等の体験学習を通じて体で覚えさせてあげてください。
 そのことがわかっていれば、たとえ大きな壁にぶつかっても自分の力で乗り越えて行こうとする、強くポジティブな精神力が育って行くからなのです。

⑧NOと言える日本人
 Noと言える日本人「Noと言い切れる」力があれば将来、大事な場面でもNoと言える日本人になれます。
 日本人は弱肉強食の思想では無く、共存共栄の道を選ぶので、NOと言わないことでその場が丸く収まるように、意図的にNOと言わないケースが多いのですが、この考え方は弱肉強食の人々には通用しないのです。
 したがって、先ずはNOと言うことが大切になるのです。
 しかしながら、NOと言う以上は、それらを論理的に説明出来る根拠、論理性、分かり易い説明責任が要求されるのです。
 子ども達には、この説明責任を果たせるように、日頃から根拠、論理性、分かり易い説明をする習慣を付けさせてあげましょう。
 相手を論破するのは、スッキリする一方で日本人的には虚しさを感じてしまいますが、日本人がリーダーシップを取る為には必須のスキルと言えるからなのです。

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