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「武道中立」理想の国

 豊臣秀吉の天下統一から明治維新までの時代、特に江戸時代は、日本人が「武道中立」していた理想の時代でした。
 ところが明治維新後は、西欧の植民地主義者によって、日本は傀儡国家となり「武道中立」が保てなくなってしまいました。
 明治維新は、日本に西欧の最先端技術と資本主義の思想を確かに吹き込んでくれました。
人々は「和魂洋才」をキャッチフレーズに、渋沢栄一は武士道精神で正しい資本主義の商売をという意味での「士魂商才」を奨励したのでした。
日本は西欧の技術をしっかりと学び取った結果、今では世界最高レベルへと技術や製品を作り上げ、世界第二位の経済大国にまで成長する事が出来たのです。
 また第二次世界大戦後のGHQによる日本占領期においては、皮肉なことにコミンテルンのスパイによる日本共産主義化計画が入り込み、平和憲法が公布される運びとなったのでした。
この憲法9条と言う条項のおかげで、日本は70年以上も戦争をしない平和国家となる事が出来たのです。
 しかしながら、西欧文明も共産主義も今の日本にはもう必要がありません。
 西洋文明は「罪を犯す文化」「略奪の文化」「富と権力を求める」文化だからなのです。
 「世界を支配する」という発想で、戦争が亡くなる筈はありません。また人々が幸せになれる筈もありません。
 また共産主義は「平等社会を求める文化」であった筈が、やはり人間の煩悩には勝てずに、汚職や賄賂が蔓延り、ほとんど全ての共産主義国家は破綻し、上手く行かない事を実証してしまったのでした。ですからこの共産主義と言うやり方でも駄目なのです。
 日本の戦国時代には、「平和の国を実現する為の戦争」を行っていたのです。
 日本の占領政策、大東亜共栄圏は、「平和を実現する為の支配」であり、西洋的な略奪戦争とは全く性質の異なる政策だったのです。
しかしながら、アジアの一部の国家はそれを認める事が出来ずに、日本への不信感だけを広げてしまったことも事実なのです。
 今までの反省から、今後の日本のやり方は、「上に立つ」のでは無く「見本を見せる」「仲介役」に徹するべきなのだと考えます。そして、それが「武力中立」の基本となる姿勢なのだと考えます。
 江戸時代の日本は、鎖国政策によりオランダや中国、韓国を除いて独立、中立の立場を貫いて来ました。その結果、日本人は、貧しいけれど庶民が笑顔で暮らせる、平和で循環型の理想的な社会を生み出すことに成功したのでした。
ですから、もう一度江戸時代の考え方を取り戻す「お江戸ルネサンス」を進めて行くべきなのです。
 「武道中立」は武士道精神に基づく考え方なのですが、外国人にとって「武士道精神」は押し付けられ感が出て来るのかもしれません。ですから、これからは「ヴィジョン」と言う言葉を代わりに使って行きたいと考えています。

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