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第二章の12◎戦争負け組が「呉越同舟」で逃げてきた国

 歴史書ではあまり強調されていないことなのですが、歴史を調べて行くと、ある特徴的な事実に気が付くのです。
それは、ユーラシア大陸で大きな戦争が起こる度に、その戦争を回避する為に大陸から日本へ逃げ伸びて来た民族が多くいた痕跡を発見できるのです。
それは、ユーラシア大陸から東へ逃げた場合の最終地点が日本だったからに他なりません。
言わば、日本はユーラシア大陸からの難民の駆け込み寺となっており、古代の縄文人らはそれらの民族を暖かく受け入れてこれまで発展して来たのでした。
 そして戦争を避けて逃げて来る決心をする上で、一番大きな動機が「宗教弾圧」であったのだと私は考えます。
 例えば、呉越の時代、秦の始皇帝時代等、ユーラシア大陸で大きな勢力が暴れると、必ずと言って良いように大陸から日本へと難民が逃げて来たのでした。
 始皇帝の時代には、万里の長城建築の為に、多くの労働に駆り出された人々が苦役を逃れる為に脱走して、日本まで逃げて来たらしいのです。始皇帝の命を受けて日本に不老長寿の薬を探しに来た徐福も、最終的には3000名以上の船団を組んで、日本へと脱出して来たのでした。
 184年に中国で起こった黄巾の乱では、4千万人いた人口が十分の一になるくらいひどい戦乱だったことから、多くの人々が中国から脱出した事が想像されるのです。
 日本語は、トルコ語と形態的によく似通っており、同祖の言語の可能性があることや、旧ソビエト連邦に所属していたキルギス共和国では「キルギス人と日本人がもともと兄弟で、肉が好きな者はキルギス人となり、魚が好きな者は東に渡って日本人となった。」という言い伝えが今でもあるのだそうです。キルギス人の写真を見ると、日本人にとても良く似ていると感じてしまいます。
そしてチベットについては、日本人の約40%が持つD型遺伝子と同一の遺伝子を持っている民族なのです。
 また飛鳥時代の正倉院には、ペルシャの宝物や、当時の建築様式にもペルシャからの技術が使われていることからも、ペルシャとの密なる交流が有ったことを偲ばせ、シルクロードの終点が日本であったことが確認出来るのです。
ペルシャという国名についても、何となく懐かしい響きを感じるのは私だけなのでしょうか。
これらの事から考えると、日本人の親戚がいる可能性の高い、トルコ、ペルシャ(イラン)、キルギス、チベット人達と手を取り合って、文化交流や平和事業を進めて行く価値があるのだと考えてしまうのです。
 さて母親の先祖を探るのに適している「ミトコンドリア・ハプログループ」は、日本人では9つのタイプに分けられますが、そのなかで最も多いのは、
1)D型「東アジア最大集団」で、誕生時期は約4万年前、誕生場所は中国大陸中部です。
移動地は朝鮮半島、中国中央〜東北、中国南部から。日本人全体の約35%です。
2)M7型は、二番目に多い「太平洋を渡った日本最初の移住民」で、幻の陸地スンダランドの末裔…?スンダランドとは、氷河期にタイ中央部に存在し、水没してしまった陸地です。
誕生時期は、約5万〜4万年前で誕生場所は東中国です。
移動地は台湾、沖縄、北海道、インドネシア、フィリピン。日本人全体の約15%になります。
3)B型は、太平洋を渡った日本最初の移住民
誕生時期は約5万〜4万年前で、誕生場所は東南アジア。
移動地は台湾、フィリピン、ハワイ、南太平洋の島々、南米の山岳地帯からで、日本人全体の約10〜20%になります。
4)G型は氷河期を超えた北方民で、誕生時期は約3万年前で、誕生場所はシベリア高原です。
移動地は中国東北部、朝鮮半島、中央アジアから、
日本人全体の約7〜10%になります。
5)A型は、マンモスハンターと呼ばれた狩猟民で、誕生時期は約3万〜2万年前で、誕生場所はバイカル湖周辺です。
移動地は朝鮮半島、中国中央〜東北、中国南部からで、日本人全体の約7%になります。
6)F型は、東南アジアの冒険者で、誕生時期は約4万年前です。
誕生場所は東南アジアで、移動地はベトナム、中国南部、台湾からで、日本人全体の約5%になります。
7)M9型は、険しき道を超えた山の民で、誕生時期は約4万〜3万年前です。
誕生場所はヒマラヤ・チベットで、移動地はインドネシア、中央・東アジア、沖縄、北海道からで、日本人全体の約3%になります。
8)M8型は、北方漢民族の系譜で、誕生時期は約4万〜3万年前です。
誕生場所は中国東北部で、移動地はシベリア、ベーリング海峡、アラスカ、南アメリカ、フィンランドからだ。
日本人全体の約3%になります。
9)N9型は、アイヌの祖です。中国起源渡来人で誕生時期は約4万〜3万年前です。
誕生場所は中国広東省付近で移動地はインドネシア、フィリピン、中国中央、朝鮮半島からで、日本人全体の約7%になります。
その他約5%が日本人少数派に所属します。




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