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1、 ひとづてにきいた噂。 「外出すると罰金をとられる。」 「街をふらついていると射殺され…
夜半に目が覚めた。手探りで携帯電話を開いてみると2時48分だった。冷えた肩を布団のなか…
1、「それいけ、おにゃんこちゃん!」連載開始のはずなのに!? (「それいけ、おにゃんこち…
水族館の前の広場で、「ウォーン、ウォーン」と大きな声が響いていた。リュックサックを背負…
世の中には自分とそっくりなひとが三人いると、誰かがもっともらしくいっていた。そのときは…
東京にはいろんな「村」がある。文化村、らーめん村、年越し派遣村などなど、村と名のついた…
「写真A」 路地でアゲハを見つけた 壁の低いところにとまっている 近くを通り過ぎたが動かない 気になり戻って近づいても逃げない 写真を撮ってみたけど逃げない さらに近づいても逃げない でも生きている 触覚が動いている 飛びたくないのか 飛べないのか 飛ぶ時を待っているのか あきらめているのか 「写真B」 梅雨空の合間に陽が射して、老いたふたりは近くの公園に出かけた。住宅地のなか、高速道路がすぐ近くを走っているとはとても思えない静かな公園で、こんもりとした木々に囲まれ、
よく晴れた夏の夕方の空の下、そこは絵に描いたようなのどかな田園風景がひろがっている。片田…
グラフィカルな淵へと降りていく渡り廊下のようなひとすじの道を、私は密かに「おいんこいん」…
青い液体を手につけ、こするように泡立てる。その手もとから目をあげると、正面の大きな鏡に、…