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短編創作

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長い物語を書く体力がないと実感しています。また長い物語を読む気力もありません。短くて完結するものが好きというのもあります。そんな短編創作をマガジンにしました。
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2022年10月の記事一覧

ひみつのおにゃんこちゃん

1、「それいけ、おにゃんこちゃん!」連載開始のはずなのに!? (「それいけ、おにゃんこち…

北原慶昭
1年前

蜘蛛

 水族館の前の広場で、「ウォーン、ウォーン」と大きな声が響いていた。リュックサックを背負…

北原慶昭
1年前

よこはまで

(1) 横浜、よこはま、YOKOHAMA、ヨコハマ。 横浜にはストーリーがよく似合う。物語はいつ…

北原慶昭
1年前

風のはじまり

 昼メシも食ったし、寝っかなと思っていると、廃品回収のアナウンスが、住宅街のはずれからや…

北原慶昭
1年前

死期

 世の中には自分とそっくりなひとが三人いると、誰かがもっともらしくいっていた。そのときは…

北原慶昭
1年前
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金星村

 東京にはいろんな「村」がある。文化村、らーめん村、年越し派遣村などなど、村と名のついた…

北原慶昭
1年前

写真三葉

「写真A」 路地でアゲハを見つけた 壁の低いところにとまっている 近くを通り過ぎたが動かない 気になり戻って近づいても逃げない 写真を撮ってみたけど逃げない さらに近づいても逃げない でも生きている 触覚が動いている 飛びたくないのか 飛べないのか 飛ぶ時を待っているのか あきらめているのか 「写真B」  梅雨空の合間に陽が射して、老いたふたりは近くの公園に出かけた。住宅地のなか、高速道路がすぐ近くを走っているとはとても思えない静かな公園で、こんもりとした木々に囲まれ、

笛の音

よく晴れた夏の夕方の空の下、そこは絵に描いたようなのどかな田園風景がひろがっている。片田…

北原慶昭
1年前

おいんこいん

グラフィカルな淵へと降りていく渡り廊下のようなひとすじの道を、私は密かに「おいんこいん」…

北原慶昭
1年前

ひだりがわ

青い液体を手につけ、こするように泡立てる。その手もとから目をあげると、正面の大きな鏡に、…

北原慶昭
1年前

おはようおやすみ

「ギター弾き」 ギター弾きに恋なんかしちゃだめだよ どんなことになるか、歴史が教えてくれ…

北原慶昭
1年前
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