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いがらしみきお「IMONを創る」を読む

おもしろい。いがらしみきお沼にハマりつつある。Sink(流し台という日本語訳?!)という漫画もスルメイカのように、10回くらい読み返している。

色々な人が紹介しているとおり、現代社会へのアンチテーゼというか、強烈な、良い意味で、作中一貫している現代社会への嫌悪感がすごかった。(私自身も感じている部分があるから共感した、という表現が正しいかもしれない。。。)色々ぶっ飛んでいるけど、もう漫画という枠では捉えてはいけないほどの内容なのでは?!と感じ始めている。

本題はIMON!!
いつも、もっと、おもしろく、ないとねの略。

コンピュータの魅力がつまっている。
意味不明なほど話は飛び飛びで、本論はあまり詳細に説明されない。その分読み手側の解釈の幅が大きい気がする。色々説明するのは面倒なのでおもしろかった文章を一部だけ抜粋。

我々は"正しいこと"なんかできはしないのだ。できるのは"すべきである"決断と行動という情報処理だけである。そして、その結果が正しくなかったとしても、我々はリアルタイムであることをやめてはならないだろう。それに続く"すべきである"決断と行動という情報処理を、継続するしかない。いかなる問題が起ころうとも、"しない"ことによって解決しようとしてはいけない。常に"する"ことで解決するしかないのだ。やめるな!一生やれ!なんでもやれ!ほっといてくれ!

p99

こんな調子で軽い語り口。
最近読んだいがらしみきおさんのインタビューからも、いがらしみきおさんは哲学者だ!と感じるほど、さまざまな事象が一体なんなのかを考えている人だとおもう。

そんなこんなで、いまは「アイ」を読んでおります。内容も絵も、読み飛ばせない程の怨念的なものを感じる。エンタメとして消費できない影を落とす作品だろうなぁと感じ始めている。

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