ピンクの業は続いていく
私はオタクである。これから記すことは、なんてことない普通のオタクのなんてことない自分語りなので、そんなに面白くないし、もしかしたら人を不快にすることもあるかもしれない。悪しからずよろしく。
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私のオタクへの目覚めは小学生のころ。
当時大ブームだったモーニング娘。にめちゃめちゃハマった。
まわりはもっぱら辻加護ゴマキと叫ぶ中で、私の推しは石川梨華さんだった。
彼女のメンバーカラーはディープピンク。
私というオタクにとってピンクという色は始まりの色である。
しかし、小学校を卒業する頃には石川梨華さんもモー娘。を卒業し、その後の私は漫画やアニメ、いわゆる2次元にどっぷりと浸かる日々を送ることとなる。
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大学入学頃には2次元への熱もいよいよ冷め、特に熱中する趣味も持たないつまらなーい人生を送っていた。
そんな私に転機が訪れる。
面白いから読んでみろと友人(オタク)に勧められた「弱虫ペダル」である。
そして時を同じくして2.5次元なるジャンルを知ることとなる。
知ってからは早かった。
比較的早い段階で、舞台「弱虫ペダル」を観劇することができたのも幸いし、私はどんどん2.5次元にのめり込んだ。
そんな中で私は「ミュージカル刀剣乱舞」と出会った。
しかしまあ、正直に言うと最初はまtttttttttったく興味が持てなかった。
原作ゲームをぼちぼちプレイしていて、ゲームにストーリーなんてついてないのはよく知っていたし、なにより知っている俳優さんがほとんどいない。どーすんだコレ状態。
そんな興味ゼロからスタートしたものの、前述の友人にライビュに誘われたり、軽い気持ちで申し込んだ奉納公演が当たったりしたことをきっかけに、いよいよ本公演を観に行きたい、という気持ちになった。
そして私はついに運命の出会いをしてしまう。
画像引用:ミュージカル刀剣乱舞公式サイト
三百年の子守歌(みほとせのこもりうた)
私は本当に運のある女だと思うのは、この公演、なんと初日を観劇したのである。今となっては奇跡のような話だ。
そこで私は信じられないものを目にする。
「みほとせ」以前の2作は、刀ミュの表題曲ともいえる『刀剣乱舞』というナンバーが1曲目だった。
とーけんらんっ!!
高らかにキャッチ―に歌い上げられるそのフレーズを今か今かと待っていた。
1曲目。エレキギターのサウンドとともに聴こえてきたのは聴きなれた『刀剣乱舞』ではなかった。
”脱ぎまショウ 脱いで魅せまショウ 酔わせてあげまショウ”
あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”
顔のいい男がきれいな足チラ見せさせて、
お尻についてる白いポンポンもてあそびながら
可憐に妖艶に美しく
カッコよく歌い上げるソロ曲!!!!!
冒頭にこの曲持ってくるなんて、、、、
何考えてんだ演出!!!!!(誉め言葉)
彼が歌い終わったその瞬間、私は、自分が偉大なる推しと出会ったことに全身が震えていたのだった・・・・
・・・ということにしたいのだがそういうわけではない。
驚いたのは本当。
きれいなお顔とお足に惚れ惚れしたのも本当。
みほとせ初日は大変素晴らしく、感動したのは絶対に間違いないし、千子村正が私の脳内に焼き付いたのも事実。
だけどこの日はただ、
「千子村正・・・ええやん・・・」
という感情で締めくくられたのである。
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そして2度目のみほとせ観劇がやってくる。初日観劇からおよそ2週間。この日の千子村正は、初日に観た千子村正を超えて美しかった。
「推し」になるかもしれない。
2週間、そんな思いを悶々と抱えていたが、その思いは確信へと変わりつつあった。
そして私はこの日初めて、千子村正のイメージカラーであるホットピンクを掲げた。
これだ・・・・!!!!この色だ・・・・!!!!!
自分がホットピンクを振って、ライブパートを全力で楽しんでいることに自分自身でも驚くほどに、感動をしてしまったのだ。
幼少期、石川梨華さんが大好きだった頃の自分が重なる。
私はこの色を掲げるために生まれてきたのかもしれない・・(大袈裟)
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そもそも昔から美少女戦士ものが大好きな私にとって、千子村正のビジュアルはド直球ストライクゾーンど真ん中だった。
落ちるべくして落ちた沼だったのだろう。
幼少期、推し色のピンクが大好きだった。
20数年の時を経て、好きな色は何ですかと聞かれたら私は間違いなくピンクと答えるだろう。
推しは私の世界に潤いを与えてくれる。
推し色は私の世界に華やかに彩りを添える。
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オタクの私の世界の始まりはピンク色だった。
もしかしたら、そんな世界の終わりもまたピンク色なのかもしれない。
そんな幸せな予感を感じてから早3年。
ピンクの業はまだまだ続いている。
おわり。