【雑記】何かを乗り越えた2022、これからを見越す2023

思いつくままに色々書こうとキーボードを叩いてみる。なんというか、次の創作の助走として、まずは文字を書いてみようという取り組みの一貫である。

テーマとしては、去年の振り返りと、今年の目標を書く。いつの間にか毎年恒例になっていたが、なんとなく去年やっていなかったらしい。書きたい時に書いて、書きたくないときは書かない。毎年やっているから、今年もやらないと、という意識が出てきた時点で、それはもう、きっと書きたくないものだから。自由気ままに、やっている。

その時に書きたいものを書いている、というか、その時に書けるものを書いているという感覚の方が近い。頭の中に無数のアイデアがあって、次はどれを書こうかなー、と選べるほど、自分は天才じゃない。なんとかかんとか、その瞬間に書けるものを書いている。まあ、それが他人から見たら、書きたいものを書いているように見えることもよくわかるが。

去年の脚本は、本当に書きたいことがなかった。一昨年の脚本が、やっぱり私の中での最高傑作で、あれを超えるものを書ける自信なんかなかった。あーでもない、こーでもない、と考えているうちに、このまま何も書けずに、演劇をやめていくのだとしたらどうなってしまうのだろう、というとてつもない虚無感と絶望が自分を襲ったのだ。

でも、きっと、私が感じている虚無感も絶望も、ちっぽけなもので、きっと世の中には、もっとすごいそれらに襲われている人はたくさんいるのだろうことは、いくら馬鹿な私でもわかっている、そんなちっぽけな虚無感で、あっというまにへこたれてしまう自分に、ものすごい嫌気が刺す。そんなサイクルをぐるんぐるんと回っていった。なんと綺麗なデフレスパイラルなんでしょうか。

その結果、今の私に未来ある学生のための希望に満ちた話など書けるはずもなく、今の私をただ描写した、また血で血を書いているような作品が出来上がった。

夢を追い続けることの難しさ。何度もへこたれ、何度もあきらめた方が楽になれる、と考える。それは年齢を重ねれば重ねるほどに、その思いは強くなっていく。しかし、なんとか踏みとどまりながら、明日と向き合っていく。

この踏みとどまれるかどうかは、正直、運だ。あっけなく、転がり落ちることもある。そう、そのキッカケは、コロナであったり、周囲からの視線であったり、環境の変化であったり、なんてことのない日常であったり。世界は、夢を諦めるキッカケに溢れている。そんな風に、脚本を書いていた当時の私には見えていたのだ。

でも、また些細なきっかけで、夢を続けてみようかな、とも思える。それは、昨日見た夢の話であったり、過去のアンケートを見返してみたり、世の中に溢れている漫画であったり。

夢を追うことは綱渡りのようなもので、いつもフラフラしながら、なんとか前に進む。いつ落ちるか、誰にもわからないし、進んでいる本人にもわからない。

今の私はまた書こうと心の底から思えているけれど、ずっとこの先も、フラフラと進み続ける。それがきっと夢を追うことだし、それがきっと現実だと思う。

書きあがった物語は、結局何も解決しないまま終わる。いわゆる、夢オチとなった。でも、現実もそんなものでしょう。そんな簡単に、1人1人が抱えている問題が根本的に解決するものじゃないでしょう。解決した風で終わるのが、関の山。創作にそれを持ち出すべきかどうか、という批評はあるのは、百も承知だが、冒頭にも言った通り、書きたいものを書いているわけではない。私は書けるものしか書けない。希望に満ちた創作をお客さんに見せて、希望いっぱい胸に抱いて、活力たっぷりの明日を迎えられるような作品を私だって書きたい。書きたかったよ、そりゃ。でも、当時の私には書けなかった、未熟だから。

しかし、この作品が一定の評価をいただけたことで、間違いなく、次の作品を書こうという気力がわいた。底をつきかけていた意欲はまた補充された。そんな1年だった。私はまた、周りの人に救われた。本当に、運だけで生きている人生だと、心の底から思う。

今年は、どんな1年になるのだろうか。

やってみたいことが2つある。1つ目は脚本を書くこと。結局、毎年書いているのだけど。なんだかんだ、書いてみたくなってしまう。下手の横好き。
2つ目はもっと外の世界を見てみたい。しかし、現状、どうやら外の世界に出ていくことはご時世的にも、その他諸々の要因でも、難しいらしい。手段は考えなくてはいけないが、もっと自分の思考を深め、色々な経験を踏んでみたいと思っている。

2023年、どんな年になるのかな。毎年、今年の目標漢字を定めていたが、今年はそれをやめてみる。今年は「挑戦」。時間と体力と気力があれば、いろんなことをやってみる。いろんな場所にいってみる。いろんなことを始めてみる。

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