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死ぬ前までに食べたい100の美菓 その2 おとぼけ豆

日本三大和菓子の里は京都、金沢、そして松江だそうだ。

街頭紙芝居師の私、商売道具にしている駄菓子の日本三大産地はないかと調べてみた。仙台駄菓子、会津駄菓子、飛騨駄菓子あたりが出てきたが、江戸駄菓子を忘れちゃいけないぜ、と天の声。なるほど江戸の駄菓子も有名だから、日本四大駄菓子の里にしようと思う。

江戸駄菓子の中で、私が好きなのは、地元鶴岡のきんつま焼きのルーツではないかと思う、深川のきんつばや舟和の芋ようかん、縁起菓子の切り山椒、そしておとぼけ豆だ。

麻布十番の豆源の人気ナンバーワン商品が「おとぼけ豆」で、この豆源さん、江戸時代創業のお菓子屋さんで、豆一筋のお店だ。

どうして、おとぼけ豆かというと、1袋に海老・青海苔・きざみ海苔という3種類の味が楽しめる磯風味の豆菓子が入っていて、3つ一緒に食べるととぼけた味になるからおとぼけ豆だという。なんと、とぼけた豆だ。

3つ一緒に口に入れると磯の風味が増してやめられない、止まらないの美味しい味になる。一度試してみたらいい。

麻布十番といえば、東大OBの大道芸芸人、麻布十兵衛さんの地元だ。

「レディースアンドジェントルメン。プリーズカムカムヒヤ。おとっつぁんもおっかさんも寄ってらっしゃい見てらっしゃい。アイウィルショーユージャパニーズストリートパフォーマンス、ブルフロッグオイルセールね」

と、始まるガマの油売りは絶妙だ。けっしてとぼけた味ではない。

十兵衛さんとは、コロナ禍前に、静岡県沼津市で行われた全国街頭紙芝居大会でご一緒し、紙芝居のルーツとも言われる、地獄絵解きの芸を見せてもらったことがある。

私にも大道芸がある。空中に放り上げた豆を、手を使わずそのまま口に入れる芸😅
大道芸とは言わないか、ではまた。

♪とぼけた顔して、バババーン、
あいつにゃとっても叶わない、
バンバンババ、バババーン

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