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親子同室体験

2回ほど「親子同室」というイベントがあった。

退院も視野に入ってきたので、実際の生活を想定して親子でお泊まりをやってみましょう、ということらしい。GCUの脇に10〜12畳ほどのワンルームマンションのような部屋があって、そこでひと晩過ごすことに。初めて我が子と添い寝が出来る・・・その後の苦労もつゆ知らず、小躍りしながら部屋へ入った。

自宅のリビングより少し広めの部屋の中は快適そのもので、何となく規制のかかったような感じのする病室と比べて、自由な雰囲気。ソファーベッドが2つ置いてあったので、早速ひとつをベッド型にして我が子と添い寝。

さすがに3人は腕に乗り切らず。。

さて夜。

合唱が始まった。とおい昔に、実家のすぐ隣の田んぼで何百匹かのカエルの大群が大合唱をしていたのを思い出した。

噂には聞いてたけどスゴい。

意外と3人同時泣きは少ないけれど、ひとりでも十分な音量。

しかしあんまり不快に感じないのはまだ小さいからか親バカなのか。。

3時間に1回ずつ合唱が始まって、ミルクを飲ませる。

普段から徹夜の多い生活なのと、若干の興奮で眠る気にならない。

午前2時辺りの回で、「俺が見ておくから寝てなさい」と奥さんにちょっと見栄を張ってみた。

これがマズかった。

調子に乗ってトライアングル状に三つ子を陣取り「ワントップ」とか言っていられたのも最初の4〜5分くらいで、この後ついに3声の合唱が始まり。。。。

左をあやせば右が泣き、右を向いたら前が泣き・・・両脇を同時に手出ししているとき、腰にニブい感触があったような。。おまけにフローリングの床が結構冷えていたようで、夜が明けた頃には体が冷えきってひどい腰痛&下痢。

朝、長男がどうにも泣き止まない。看護師さんに相談するとどうやらウンチの出が悪いようで「肛門刺激」をやることに。なにやら人聞きの悪い呼び名だが行う処置も人聞きが悪く、ワセリンを塗ったくった綿棒を肛門に挿入して回すように刺激するのだ。これはさすがに写真は撮れない。子供のウンチ自体はもう慣れたもんだけれど、これはさすがに気が引ける。糞詰まりでお腹が痛いのか、おしりの綿棒が痛いのか分からないがとにかく泣きじゃくっていて、不憫でこっちが泣けてくる。「生まれたばかりでまだ力が弱いんですよ。まる1日出なかったら、刺激してあげてくださいね」涼しい顔で看護師さんが少し鬼に見えた。が、やるしかない。こちらも心を鬼にして足を押さえつけてグリグリやると、堰を切ったようにウンチが出てきた。さっきまで苦痛で歪んでいた我が子の顔が一気に緩んだ。そうか、楽になるのか。よかった。

この日は夕方まで居る予定だったけれど、先ほどの腰痛&下痢のせいで昼過ぎにギブアップ。

敢え無く早退となりました。これぞ洗礼。。

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父親目線で綴った三つ子の育児日記です。 奥さんの妊娠から出産〜退院までをまとめています。

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