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2023.05.01 風邪とケア

・せっかくのGWに風邪をひいた。

・なんかお手本みたいな症状の風邪だ。熱と鼻詰まりでボーッとするし、頭痛と喉の腫れが痛いし、関節痛で全身がギシギシする。

・風邪ってこんなに苦しかったっけ?ともはや疑問になり記憶を辿ったが、どう考えても今ひいてる風邪がダントツでキツい。

・過去の風邪がいかに苦しかったか、って記憶がそもそも薄まりすぎてる。ほぼ忘れてる。確かに必要ない記憶だもんな。

・かわりに、風邪の時に嬉しかったものをたくさん思い出した。母親が作った卵粥。祖父が買ってきてくれた小さな紙パックジュース。父の背中にゲロ吐いたのに許してくれたこと。恋人から貰った差し入れの袋に入ってた手紙。

・ゲロはなんか…違うか。

・ケアをしてもらった記憶ってすごいパワーがあるな。当時も自分が世界で一番辛いと思ってたはずなのに、その時誰かに助けられていると良かった記憶しか具体的に抽出できない。

・逆に「いかにケアをしてもらえなかったか」という記憶は長く人に痛みを与える気がする。

・思えば、「正論だけど言い方が気に食わない」みたいな時も「ケアをされてない感じ」に不満を抱いてる状態だ。その言葉で私が何を感じるか考えて喋った?ってやつ。

・わけわからんタイプのクレーマーが「誠意を見せろ」とか言うのも、「充分にケアをされているという感覚を俺に与えろ」という意なのではないか。自分のために業務を止めて申し訳なさそうにしている様子を見て、それを気持ちいいと感じる人も世の中にはいる。

・コミュニケーション能力が高い人はケアが上手くてすごい。心地良い相槌も、相手に興味を持っている振る舞いも、地雷を避ける配慮も、全部彼らの技術だ。尊敬しかないし、疲れないように生きて欲しい。

・セルフケアをしていきましょう、という考え方はここ数年でより強く浸透した気がする。自分の機嫌は自分でとり、ケアを求める気持ちを他者に向けすぎないのが大人なスタンスであると。

・それでも人は生きている限り、多かれ少なかれ「満たされたい気持ち」と付き合い続けることになる。自分に優しいモノや人を享受し、時に依存し、時に与え、足りないものに悩みながら生活をする。

・見返りなく大切な存在の力になりたい気持ちも私たちは持っている。人はケアをし合って心を保ち、生きているんだな…。

・何の話だっけコレ。

・風邪を引いた話だった。「ゆっくり休んでね」と言う恋人に、私は朝食と弁当の代わりに千円を渡した。罪悪感を金で打ち消しただけのようであるが、これもまた相互ケアなのだ。

・ケアって言い過ぎだし、まずしっかり寝て体調をなんとかしなさいよ。

・はい。

・薬が効いたのか、良い感じに眠くなってきた。風邪をひいた時は寝るに限る。寝よう。おやすみなさい。


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