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データでみるコロナウイルス

はじめに

 はじめまして。なんちゃって理系大学生のhamaです。

日本中、いや世界中がコロナ禍に悩まされる一方で、私は大学から課された無尽蔵とも言える課題の多さに辟易しています。もはや課題禍()と言っても過言ではありません。

そこで現実逃避も兼ねてTwitterを覗いてみると、そこでは日夜コロナウイルスについての激論が繰り広げられているではありませんか。ダイヤモンドプリンセス号の対応に始まり、緊急事態宣言の期日、その解除の是非.....議題を挙げていけばキリがありません。特に日本政府の一連の対応には賛否両論の嵐が吹き荒れています。そんな弾丸のように飛び交う論戦を見ていてある疑問が浮かびました。

賛否両論あるけど、実際どうなんだい?失敗?成功?どっちなんだい!

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というような脳内の疑問feat.中山きんに君が浮かんだのです。本来、きんに君ならば筋肉ルーレットを回せばこのような疑問はすぐに解決するのですが残念ながら、筋肉ルーレットでの解決は難しいようです。
(筋肉ルーレットについて詳しくはこちら)

そこで解決の糸口を探るため、理系大学生の端くれとして実際のデータを比較していきたいと思います。また皆さんの今回の政府の対応の是非を考える助けになればいいなとも思います。

※今回のデータは厚生労働省HPCDCOur World in Data などを用いて収集しましたが、データ選択(特に国の選択)が筆者の独断と偏見であったことは否定できません。悪しからずご了承ください。

1.死亡者数の比較

 感染者数の単純比較は感染拡大の把握状況に左右されることが考えられるのでここでは死者数の比較を行いたいと思います。

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人口100万人当たりの死亡者数は上記の通りで、それをグラフにすると

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このようになりました。読み取れる傾向としてはヨーロッパ地域ではドイツを除き高い数値であること、総死者数が世界第一位であるアメリカはスペインの約半数であること、日本を始めとするアジア諸国は低い数値であることが挙げられます。特に台湾では今回集計した国々では唯一1人を割っています。

この結果については各国政府の対応だけでなく、文化・慣習・人種などの多角的な考察が必要そうです。また日本だけにフォーカスすると全体では低い数値ではありますが、今回集計したアジアの中ではもっとも高い数値であると言えます。


2.PCR検査数と死亡者数の比較

 さて次にみるデータはPCR検査数と死者数の関係性です。恐らくコロナウイルスの議論に少しでも触れた方はこの関係性についてはよーーく考えさせられたのではないでしょうか。

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それでは実際の数値を見ていきましょう。

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集計結果はこのようになりました。

いかがでしょうか。検査数の単純比較にはなりますがアメリカ合衆国が頭一つ抜けて多いですね。日本においては235,422件と台湾、タイに次いで低い数値となっています。ここで着目したいのはロシアです。100万人当たりの死亡者数はそれほど多くないにもかかわらず、検査数はかなりの高水準であります。さすがプーチン大統領。おそロシア。

さて読者の方がツンドラ地帯並みに凍えてしまったところで本題の死亡者数との関係のグラフを見ていきましょう。

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これだけを見てもパッと分からない気がするのは私だけでしょうか。きっと違います…よね??そこで最小二乗法を用いて近似直線を出してみました。

※最小二乗法についてはこちら

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 傾きが9×10^-6 であり、PCR検査数が増加すると死亡者数も増加傾向にあることが分かります。

3.PCR検査率

 さて単純なPCR検査数の比較は行いましたが、ここではPCR検査数を人口で割った、いわばPCR検査率を見ていきたいと思います。

pcr検査率

ここでもヨーロッパはかなりの高水準であることがわかりますね。日本に関してはインドに次いで2番目に低い数値となりました。しかしながら100万人当たりの死亡者数が一番低い数値であった台湾が0.3%であることには驚きました。また日本はここでも下から4番目と低い数値となりました。

最後に

 いかがだったでしょうか。個人的には各国のデータを見て疑問の解決の糸口は探れたように思います。

ただ留意したいのは今回はデータのみであり、各国の医療体制や、政府の政策等は考慮しておりません。また本格的に感染拡大が始まってからの期間も各国間で違いがあります。データの高低のみで各国の対応を判断するのではなく、1つの参考資料のようなものとして頂ければ幸いです。

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