ダブはち麻雀養分録2.地元の雀荘は場末の香り
こんばんは。ダブはちです
早速雀荘レポートを書いてみようと思います
1・帰省、地元の雀荘は場末の香り
先日地元に帰省した時の事
ふと「そういや地元にも雀荘あるのかね」
と思い立ったので検索をかけると数件ヒットした。
自分の地元は田舎でとても商売が成り立つとは思えないが
興味本位で向かってみた。
以外にも大通り沿いの見つけやすい場所にあり早速入店
すると「いらっしゃい」と若い店員さんが迎えてくれた。
店内はタバコのヤニで黄色く、自動卓も年期が入っている。
そして流れる競艇の中継。いい感じのの場末感である。
自分は小奇麗な雀荘もいいがたまにはこんな雰囲気溢れる
雀荘も嫌いではない。(喫煙者なので吸えるのも最高)
早速フリーが行けるとの事なので席に着きながらルール説明を聞くことにした。
2・特殊ルール
ルールを軽くまとめると
①3人+抜け番1人の4人で行う3人麻雀
②放銃者が次の局に抜け番となりアガッた次の人が親となる
(ツモは抜け番変わらず続行)
③東1局など局の概念がなく1試合2時間の時間制
④点棒のやり取りは一切なく翻数のみで
1翻100Pとしてチップを1局ごとに清算する
⑤鳴きの場合のみ2翻縛り(ドラは翻数に含まない)
⑥そのほかのルールは北抜きの3人麻雀と同じ
基本的には2翻縛りの3人麻雀だが①~④がかなり特殊である
まず①②の抜け番の概念は簡単に言えば「1回休み」であり
誰か放銃するまで参加できない。
一見損にも見えるが誰かがデカイ手をツモったりしても
自分はノーダメージなので悪いことばかりでもなく
大体はこの時にタバコを吸ったりトイレに行ったりする (代走頼まなくていいのは便利だと思う)
③④が特に特殊でまず局の概念がなく常に東場で
アガった人が次の親になる。
例えば立直、タンヤオ、ドラ3の場合満貫の8000点だが
このルールでは
合計5翻の500Pになりロンなら放銃者、ツモなら抜け番以外の全員から
500Pずつもらえる。
加えて親なら+1翻、本場があるなら本場の数だけ翻数が加算される
それを2時間にセットしたタイマーがなるまで繰り返すという
とにかく親とツモが偉すぎるルールだった。
3・無法地帯
ルール説明を聞いた後卓に着いた。
同卓の方は全員50~60くらいの年配の方で胸を借りるつもりで挑んだのだが
早速自分はこのルールと場末の洗礼をありることになったのだった。
まず先ツモどころか先切りまで容認で、対面の親が切るのとほぼ同時に上家が切るので対面が切った瞬間に自分の手番が来る。
その他にも
・危険牌を叩きつける
・6切りの概念がなく河が無限に横に伸びる
・無発声のリーチで気づいたら曲げている。
(自分は勝手に『暗殺』と呼んでいた)
一般的な雀荘ではマナー違反とされる行為をすべて
無視した無法地帯だった。だが真の脅威はそれだけでは無かった…
4・終わらない親ツモの恐怖
そんなこんなで無法地帯で翻弄されながらも局を行ったの
だが状況はよくない。
親が爆速でツモり続けるのだ。
3人麻雀特有の理不尽なくらいに早い聴牌、そして当然のように数順でツモ。(自分は勝手に「確変」と呼んでいる)
通常の麻雀なら2着狙い等があるが点棒の概念が無いこのルールには
当然着順もなく唯々チップをむしり取られるだけとなる。
おまけに本場につき1翻上がるので親が自模るほど打点は高くなっていく。
3人麻雀の怖さと理不尽さを改めて思い知りながら2時間過ごした。
5・感想
ここまで書いてるとdisっているように見えたかもしれないが
決してそんな事はない。
むしろとても楽しいくて居心地の良いところだった。
確かに打ち方のマナーについては良くないのかもしれない
しかし、同卓してくれたおっちゃん達は気さくで良い人達だった。
特殊ルールに慣れない自分を気遣ってくれたりも
してくれた。(でも先ツモはやめない)
確かに初対面で打つ以上最低限のマナーは守ったほうが良いのかもしれない。
しかし、お互いにそんな事を気にせずにノビノビと打てる場末ならでは
のゆるい環境は貴重で、たまには駄弁りながら何でもありのフリーも面白い
と思う。
ちなみに2試合やってこっぴどく負けたので近いうちにリベンジしたい
こっちまで浸食してきた上家の捨て牌を眺めながらそう思ったのだった。