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【疾患解説】上腕二頭筋炎#93

おはようございます

接骨院や治療院に来院される
患者さんに多く見られる
疾患の解説を行っていくシリーズ


今日は昨日の続きで上腕二頭筋炎
について話していきます


この記事をオススメしたい方
・腕の筋トレをよくする
・肩の前側が痛い
・重いものを持つ仕事をしている
・肩が上がらなくなってきた

それでは本日もよろしくお願いします!


上腕二頭筋炎の症状

上腕二頭筋炎は前回お伝えした通り
肩の関節近くの筋が90°近く曲がる
部分(結節間溝)で症状が起こりやすいため


痛みもこの部分に出ることが多いです

肩関節の前側の所ですね



ここを写真のように指などで押すと
痛みがあったり


ドアノブを捻る動作
おもりを持って肘を曲げる動作
食べ物を口に運ぶ動作(重症時)


等上腕二頭筋が縮む動作を行うと
痛みが再現されます


また前回もお伝えましたが
上腕二頭筋の腱が断裂してしまう
ケースもなかにはあります


断裂している場合は力こぶが
正常の方と比べると
形がおかしかったり
下に下がったりしてしまいます


引用元 古東整形外科

また断裂した場合は腫れや皮下出血等が見られる
可能性も高いです


二頭筋断裂が疑わしい場合は
すぐにお近くの整形外科を受診してください


対処法
炎症で痛みが強く生じている場合は
できるだけ患部に負担をかけないようにする
事が重要ですが


罹患する方の多くが仕事などで
よく肩を動かす方だと思うのでなかなか
安静にするのはなかなか難しいと思います

その中でも患部に
出来るだけ負担をかけないように
工夫することが大切です


上腕二頭筋は手のひらを正面に向けた状態で
肩や肘を曲げると最も負荷がかかるので


物を持つとき手のひらを後ろに向けた
状態で物を持つと負担がかかりにくいです


肘が曲がると掌の向きは逆になります。。
ややこしくてすみません

また肩の捻れを軽減するために

物を持つ時や何かを操作する際は
対象物に対して身体を出来るだけ正面に向けて
操作することも大切です


患部外に目を向けると
二頭筋炎になっている方は

肩の関節が通常の位置より前方に変位しており
肩甲骨も外転といって
通常よりも外側に変位していることが多いです

いわゆる巻き肩です


この変位がより上腕二頭筋と上腕骨の
摩擦ストレスを増加させてしまうため

これらの変位を解消させる
セルフケアを行いましょう

簡単なものを2つほどお伝えしますね

胸筋ダイレクトストレッチ
肩甲骨を外側に引っ張る小胸筋と
肩を内に捻る大胸筋を
直接圧迫するストレッチです

触るポイントですが
小胸筋 大胸筋は鎖骨の下に存在する筋肉です

肩から手を前に持ってくると
骨骨しい隆起物があります
それが鎖骨です鎖骨から少し指を下げると
感触が柔らかくなると思います

そこが胸筋なので
指で圧迫しながら軽く肩を動かします

深めに指圧してもオッケーです

1箇所を圧迫しながら30秒ほど
キープしていきましょう

指を少しずつずらして
3〜4箇所同様に行います


肩回し運動

肩甲骨の動きを促して
特に外側に引っ張る筋肉を
緩めます

肩の上に手を置き 


肘で円を描くように動かします



ポイントは肘を動かしていますが
肩甲骨から動かすことを意識することです


大きく動かして肩が痛む場合は
円を小さくして対応してみてください


今お伝えしたトレーニングはあくまで
セルフケアです


これらをやって痛みが増してしまった場合は
直ちに中止してください


また症状が1週間以上経過しても
改善しない場合は
お近くの整形外科や治療院を受診してくださいね


本日もありがとうございました


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前田 悠介

治療院
出張専門治療 悠~はるか~ 岐阜院
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ピラティス
名古屋市 東区 東桜2-3-7
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「関わる方の健康をお手伝い」
を生涯理念に日々邁進しております

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