色彩検定UC級 #3
色の三属性
無彩色…白や黒、灰色といった色味を持たないもの。
有彩色…赤、青、黄などの色味をもったもの。
色の三属性…色相、明度、彩度
色相
赤、黄、緑、青といった有彩色の色味の性質のこと。色相環。
色相環で向かい合う2色を補色という。
明度
色の明るさの度合いのこと。
明度が最も高い色は白。最も低い色は黒。その間に上から明るい順に灰色を置いたものを明度スケール(グレイスケール)という。
彩度
色の鮮やかさの度合いのこと。
色立体
色の三属性は三次元空間で表すことができる。これを色立体という。
色立体は、色相環の中心を貫くように無彩色軸(明度スケール)がある。
色立体を無彩色軸に沿うように切断すると、その断面では同じ色相の明度や彩度の変化を見ることができる。このことを等色相面という。
色相とトーン(PCCS)
トーンとは、明度と彩度をまとめて捉えた色の調子のこと。
トーンを用いて色を分類したり、表示したりすることができる色彩体系にPCCSがある。
色相をヒューという。まとめて、ヒュートーンシステム。
PCCSの色相環は24種に分類されている。
色名
「言葉による色表示」のこと。
言語学や文化人類学では、「色彩語」という。
基本色彩語
最も基本的な色カテゴリーを表す色。1969年にアメリカの文化人類学者であるバーリンと言語学者のケイが発表した、世界の98種類の言語について基本色彩語を調べた1冊の報告書がきっかけとなった。
基本色名
基本的な色の違いを表すもの。
赤、黄、青、紫+黄赤、黄緑、青緑、青紫、赤紫を加えた10種を基本色名としている。
系統色名
基本色名に明度や彩度、色相に関する修飾語をつけて、細かい色の違いをシステマチックに表す方法が考えられた。このことを系統色名という。
「黄みの…」や「緑みの…」、「青みの…」などの修飾語や、「薄い」「明るい」「暗い」などの修飾語を基本色名と組み合わせて使う。
固有色名、慣用色名
桜色や鶯色などのように、その色につけられた個別の色名で表現すること。植物や食べ物、動物、鉱物、自然現象、顔料、専用の名前、さらには人物名、地名などから取られた色名のことを固有色名という。
また、固有色名のなかで、広く知られて日常的によく使われるようになり、多くの人がその色名から色を連想できるようになったものを特に慣用色名という。
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