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新居浜太鼓祭り

3年振りに新居浜太鼓祭りが開催されましたね。
コロナ禍に入り、毎年寂しい気持ちになっていましたが
今年は久しぶりの太鼓台、祭りの空気を間近に感じられて
本当に嬉しく思います。
(まだ余韻に浸っている

新居浜太鼓祭りってなによ

ここ数日間、私のツイートでもソワソワしている様子がみられたかと思いますが

地元民はですね、
仮に県外に出ていたとしても
正月、盆には帰れなくとも
この祭りにだけはどうにかして、なんとかして帰るというくらい、昔から地元民が愛してやまない、街を支える祭りなのです。
祭りの日を正月として1年をカウントダウンする人もいます。

私はデザインを学びに一時県外で暮らしていましたが
祭りに帰る為に卒業制作のテーマを”新居浜太鼓祭り”にしてしまうくらい
地元を推しています。


日本三大喧嘩祭り、四国三大祭りとも呼ばれる

昔から続くその土地同士の因縁というか、
イザコザというかモニョモニョがあり、太鼓台同士をぶつけ合う喧嘩もあります。「みんなで怪我なく、平和運行しようね!」運動も地域全体で推奨されています。
やっぱり怪我なく、事故なく、平和に終えられるのが1番良いですからね。


実は2020年に東京でお披露目された太鼓台たち

2020年1月10日~1月19日に東京ドームで開催された「ふるさと祭り東京2020」。
岸之下太鼓台・萩生西太鼓台・萩生東太鼓台が出演されました。
YouTubeにも新居浜太鼓祭り関連の動画がたくさんありますので
もしよろしかったらご覧になっていただければ嬉しいです。


地域別に太鼓台のカラーやデザインが違う

現在新居浜市内の8地区から(川西、川東、川東西部、船木、角野、泉川、中萩、大生院地区)、全54台の太鼓台が参加しています。
1台1台がめちゃくちゃデッカイ太鼓台×54台って地元民ながら「本気か?」と思ってしまいますが、本気で54台あります。
なので複数台が横並びになって
一斉にかき上げる様(太鼓台を上に持ち上げる)は本当に圧巻です。

それも、カラーやデザインが違っていて、太鼓台を金色に装飾している”幕”と呼ばれるものには1つ1つストーリーや伝承が存在し
その地区ごとに並々ならぬ拘りがあります。

まさに古来から存在する推し文化というやつで、
自分が好きな地域の太鼓台に関連するグッズを身につけたりして
みんなそれぞれ楽しみます。


なぜこうも愛されているのか

見どころとか、解説とかは他のサイトでいくらでも詳しく書いてくださっているので、ぜひそちらをご覧ください。
個人的には端缶合わせが好き。
放り投げといわれるものもあります。
重さ3tある太鼓台を200人くらいのかき夫で担ぎ上げ、
文字通り力一杯空に向かって太鼓台を放り投げ、キャッチする、を繰り返します。
めちゃくちゃハラハラしますけど、
言葉にならないほど美しいです。


それで、今回の祭りは3年ぶりの開催だったわけなんですが
いつもより、なんだかとても嬉しくて嬉しくて。
町中が活気付いた気がします。


やっぱり昔より子どもの数は減ってます。
かき夫不足も否めません。
でもしっかりと次世代にその魂は受け継がれているようで
あちらこちらで「そーりゃそーりゃ」と真似する子ども達が可愛らしかったです。

改めて考えさせられました。
どうしてこんなにも愛されているのかなと。

もちろん、太鼓祭りが苦手という方がいることも知っています。
祭りの3日間はプチ渋滞も起きる時もありますし、
歩行者天国になる為、イベント時にはメイン道路を封鎖されますし、
真夜中の2時頃から開催スタートを祝う花火が上がったり、
町内のスピーカーからはお祭りの曲や、「かき夫は今から集合してね!」の放送が昼夜問わず流れたりします。
(ディスってるわけではないです。これもこの祭りの味のひとつで私は好き)


でも圧倒的に、太鼓台が好き!って方が多いんです。体感ですけど。


私の「地元が好き」という気持ちの根源にはこの「新居浜太鼓祭り」の存在がものすごく大きく関わっている気がします。


それこそ赤ちゃんの頃から、地元民は祭りを見るわけです。
老いも若きも、性別も国籍も、何の縛りも関係なく
みんなが幸せそうに笑って楽しそうにワイワイしている。

大人達が全力で祭りを楽しみ、祭りを成功させようと、
全員が力を合わせるその背中は本当に痺れます。
だからこの祭りはここまで愛されているのかなと
今年の祭りを見て、感じたわけなんです。


祭りが終わって、名残を惜しむかのように
かき夫の皆さんが太鼓台を差し上げ(かき夫が両腕をぴんと伸ばし、太鼓台を高く持ち上がること)たり、
揺らしたり走らせたりする時間がまた良いのです。

太鼓台の周りで屋台で買ったものや、お酒を呑み交わしながら
「また次もやろの」(また次の祭りも一緒に楽しもう)
と話し、それぞれがそれぞれの1年を想い、笑い合います。
祭りに久々の再会をする人も多いです。

祭りの後は街中にゴミが散乱している、、、というわけでもなく、綺麗なんですよね。
きっとその点もどなたかがサポートしてくださっているおかげなんだと思います。(かき夫の皆さんがゴミを拾ってくれているシーンを毎年見かけます。ありがとうございます。)


長くなりましたが、ぜひ一度動画で祭りの様子を見ていただけると嬉しいです。
そしてできれば、実際の祭りの様子を体感いただけると
新居浜という街を一層好きになっていただけるのではと思います。



この祭りをもとに、「地元に何かお返しをしたい」という想いに繋がっているんだなと気づきました。
その話はまたいつかできれば。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

熱くなってしまったー


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