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かってに川柳論

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川柳について考えたことをまとめています。
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#かるみ

かるみについて(持論優先版)

 「かるみ」という言葉があります。俳句においても川柳においても、形式の根幹に位置付けている要素です。しかし、議論が複雑怪奇で、先行研究を追いかけるだけで、一杯一杯です。学術論文を書いているわけではないので、先行研究である程度コンセンサスが取れている部分を基軸に、持論を育てる方向で論を進めようと思いました。方針を取るのが難しいですが、ちょっと試してみます。

「かるみ」本論先行研究のコンセンサス

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「かるみ」について(持論優先版のコンパクト版)

 「かるみ」について、少ない資料を読み込んで、自分の思うところを書きました。書きながら持論に対して気づきを得ることが多く、また、整合性を取りながら書き直すことが難しいので、改めて、コンパクト版を書くことにしました。

かるみ

 かるみとは、「表現が平明で通俗である」という意味です。因果関係にまとめると、俳句においては、表現したいこと(本稿では「悩み」と定義します)を風雅の誠という態度で表現するこ

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