月よりだんご、な日常です。【ひとことお題04】
毎日「ひとことお題」、本日は『月』
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「月」をテーマで書こうと思ったとき、ものすごく迷った。
「月」そのものを考察するか、その言葉を考察するか。言葉だと例えば「月に手を伸ばす」は届かないことを意味するので切ない情景が浮かぶよねとか、「月並み」はありふれていて平凡なことを指すってなんでなんだろう、とか。
「月」にまつわる音楽って切り口もある。
ドビュッシーの「月の光」にせよ、ベートーヴェンの「月光」にせよ、月にまつわる音楽はどこか物悲しい響きで、静かに染み込むように身に入ってくるのが聴いていてとても落ち着く、とかそんなようなことを書いていこうか。
もしくは暦で何月が好きとか、一ヵ月の単位で何か考察してもいい。
暦でいえば、私はイベントを楽しみたい派なので『中秋の名月』の日には、だんごを探してコンビニをはしごしたりする。
だんごはもちろんコンビニでなくて和菓子屋でもいいし、わざわざ美味しいのを買いに行けるならその方がいいのだけど、ハロウィンやクリスマスと違ってそこまで大きくない『中秋の名月』イベントはうっかり忘れていることも多く、気が付くと夜になっていて慌ててスーパーに寄ってもだんごは売り切れていることが多い。
そこで帰り道のコンビニに勝負をかけるのだ。コンビニは少し遠回りすれば家までに4軒ある。そこで売っていれば晴れてだんごゲットで名月を楽しめるが、なければイベント終了の大博打だ。
いや、もちろん名月を楽しむのがイベントの趣旨なのだけど、その時期にしかないだんごスイーツが食べたい気持ちや、様式美として揃えたい気持ちも多々あって、その頃にはもう何がなんでもだんごをゲットしてやる!と意気込んでいる。
なお、だんごはオーソドックスな三色がベストだが、あんこがかかっているのも捨てがたい。みたらしは個人的に好きな味ではないので除外するが、かろうじて白玉だんごが乗っている和風パフェもなんだかなあ。とかああでもないこうでもないと考えながらコンビニに辿り着くと、スタンダードなものはほぼ売り切れている。
で、結局、何軒めかにやっと残っていた謎の「だんごが乗ったプリン風スイーツ」を買って帰ったらベランダから見える範囲にもう月がなかったりして、まあ単に限定スイーツを食べる日みたいになる日常が、嫌いじゃないのです。
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