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「ギャグ」2019年10月19日の日記

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・漫画家のおおひなたごうさん、施川ユウキさん、カラスヤサトシさんらと食事をした。みなさんとは面識はあるが、いずれも会うのは久しぶり。3~5年くらいぶりだったので。

・自分、ここにさらっと混じってるけど、みんな自分にとってのレジェンドというか、感受性形成に欠かせない作品を作ってきた人たちなので、内心ではガチガチである。いや嘘。ふつうにリラックスしていた。でもそれくらいすごいのである。

・おおひなた先生の作品は15年くらい前に古本屋で『おやつ』を手にとって知った。今やおおひなた先生といえば『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』で知られているが、デビュー当時から最近までかなりストイックなギャグを描き続けてきた人で、若い私はかなりの影響を受けた。読者から募集したキャラがかなりストーリーの中心人物になったり、連載全体を使って遊びまくっていた。『俺に血まなこ』シリーズとか『フェイスガード虜』なども集めて、ページが取れるまで繰り返し読んでいた。

・施川先生の漫画に出会ったのはその少し後で、古本屋で手にとった『サナギさん』が最初だった。あるあるネタと大喜利の精度の異常な高さにめちゃくちゃな影響を受けてしまい、そのあとの新刊も含めてすべて読んでいる数少ない作家だ。今日も施川先生本人に「たまに自分が言いそうなこと書いてるよね」と言われてしまった。実際めちゃくちゃマネしていた時期があって「無いサナギさんの回」を考えて書いていたこともある。絶対に誰にも見せられないけど……(データも消失)。最近になってやっと強烈な影響から抜け出せてきつつあると思うんだけどどうだろう。

・カラスヤ先生の漫画を知ったのはそのちょっと後で、古本屋で手にとった(古本屋ばっかだな)エッセイ4コマ『カラスヤサトシ』にハマってトイレの脇に置いて何度も読み返してた。それまで短編読み切りの単行本を出しただけなのにいきなりエッセイ、という経歴に説得力が出るくらい、本人の感受性が独特でめちゃくちゃ面白かった。ふつうの人がなんとなく受容してることを極端に怖がったりする「納得ベタ」みたいな部分に勝手な共感を感じていたな。「ポニーテールの女の人は、真後ろから見ると髪の長い女の幽霊の頭がピッタリはりついているみたいに見えて怖い」というネタでかなり笑って、でもそのあと本当にそう見えてきて自分まで怖くなってしまった記憶は今でも新鮮。


・そんな3人に囲まれているわけで、これはもう洋楽少年がレノンとフレディとミックに囲まれて居酒屋で酒飲んでるようなものだといったら過言だろうか。それは過言かもしれないけど、主観的にはそんなんなのですごく、実際すごい。

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