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「店スマ」2022年10月25日の日記

・動画が出てます。配られたカードで役柄を決めて、適当に犯人当てゲームをやる(話の流れで犯人が決まる)というやつ。

・だいたいミステリーにおいておいしい役回りは探偵か犯人なので、ロールプレイ中に目立って活躍すればするほど結果的に犯人になってしまうという構造的問題がある。かといって犯人にならないように目立たずヌルッと遊んでもしょうがない。勝ち負けというより過程に楽しみがあるゲームだと割り切ってやるのが吉。



・『バーフバリ』のラージャマウリ監督の最新作『RRR(アールアールアール)』を観た。

・ちょっとすごいな。すごすぎる。神話的モチーフを描いた『バーフバリ』と違ってこれはイギリス植民統治時代のインドが舞台なので「現実ベースになって奔放なイマジネーションが抑えめになっちゃったらやだな」と思っていたんだけど全くそんなことはなくて、「こうなったら面白い」という絵面を連続パンチで無限に叩きつけられる、圧倒的な体験をふたたび味わえた。なんなら近現代ということでバイクや銃器が出せるから、可能性の幅が広がったぜ! という趣である。

・『RRR』と比べるなら、日本だと映画ではなく漫画だろう。『刃牙』を実写で撮るならラージャマウリ監督にやってほしい。ゴールデンカムイでもいい。「とにかくすごいやつが出てきて、すごいことをする」というハッタリを演出する力がズバ抜けている。すごい演出のためにストーリーがあるんだと割り切っている。

・しかしストーリーもけっしておざなりではなく、男同士の友情、葛藤、裏切り……という王道を一切の照れなく描写し、主演2人の関係性をあらわす比喩的モチーフが(物理的に)飛び交う。根本的なところはとても繊細なのだ。そんなカレー味の原液ブロマンスをゴクゴク飲まされて、泣く。ラーマがよかったな。理知的で熱くて爽やかな親友なのに、氷のように冷たい目で任務を果たす二面性。

・インド映画だけにダンスもすごい。途中にある「ナートゥ」のシーンは映像が楽しすぎて「これ以上おもしろくなったら死んでしまう……」と思った。人間にあんな動きできるんだ。もう1回観ようかな。3時間あるけど……。

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