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「かまさずの誓い」2022年5月22日の日記

・今日はオモコロチャンネルのイベントの日だった。5/29(日)いっぱいまでアーカイブ配信もありますよ。

・詳しい内容については触れないけれども、一観客として楽しかったですね(ありがちな感想のテンプレ)。

・ちょっと消極的に聴こえるかもしれないけど、今回のイベントは「かまさない」ことがテーマのひとつだった。これまでのイベントでは「なんかイベントでしかできないとんでもないことをやって、観ている連中の度肝を引き抜いてタレを塗って肝焼にしてやるからな」くらいの挑発的な心でネタを作っていたような気がする。その結果、すごい奇跡みたいに面白くなることもあれば、錬成に失敗して「毒」を撒き散らすようなこともあり、常にイベントの賛否は分かれた。前回とかひどかった。

・そういうパルプンテ的な挑戦こそイベントの本懐だと思いこんでいたようなところもあるかもしれない。今回はそれを疑ってみた。まずそんなの信じるなという話ではあるけど、ようやくそれを疑うフェーズに来た。博打を打つのは、当たり前じゃない。


・今回のイベントは、ふだんの動画で人気の高い「じゃれ本」と「菓子盆選手権」を中心に、いつもオモコロチャンネルを観てくれている人がよく知っているテーマを生でやろう、という感じで組んでいった。従来のイベントでは「演目その1、秘密」「演目その2、秘密」「全部秘密で~す」みたいな感じで告知していたが、今回は「これをやるよ」と予め知らせておいたのも変化したポイントだったりする。それによってネタバレして興が削がれてしまわないか? という不安はあったものの、今回は安心に賭けた。なんで安心に賭けることが不安なんだよ。スリル中毒の集まりなのか?

・いままでのイベントに比べると事前準備にはそれほど手間がかからなかったが、不安は大きかった。これまでの催しで動画ネタとかをみんなで大量に作りまくって詰め込みまくるジェットコースタースタイルにしていたのは「とにかく動画を流せば間がもつだろう」という心理のあらわれだったりする。そのぶん見てる人にハマらなかったとき大惨事なんだけど、準備期間に安心をとろうとするとどうしてもそうなる。

・今回は逆で、枠組みだけ決めてトークやその場のチャレンジでつなぐスタイルにした。久しぶりにたくさんのお客さんを入れてやったこともあり、反応を見ながら話せてよかった。動画ネタばっかだとこうはいかない。

・観てくださった方々の反応を観る限り、なかなか好評だったようでとても嬉しい。やってるほうとしては「もっと作り込みまくったほうがいいんじゃないか……?」みたいに不安になってしまうコンセプトのイベントだったんだけれども、「最初からぜんぶ決め打ちでいきたい」というのは結局作り手側のエゴというか、やるほうの心がラクになりたくてそう思ってるだけなのかも。多くの人は、ジャズが聴きたいんだから……。

・でも「かましてやりたい」という気持ちが無くなったわけではない。むしろ反動で次はもっと最悪になるかもしれない。前の方の席の人は「汚れてもいい服」で来てもらおう……。


・イベント終了後に会社に戻ってミニ反省会をした。こういうとき「お疲れさま~! ヒュー! おれたち最高」になることは絶対無くて、イベントがどうなったとしても「あのときは絶対もっとよくできたわ……」みたいな反省とも後悔ともつかないセルフダメだしをみんなでボソボソ言っている。そういう性格の奴らしかいない。

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