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「風邪を引くとでかい家電を持ち上げるという習性」2019年11月21日の日記

・妙に深い眠りから覚めたらとっくに就業時間で、咳が止まらず明らかに体長が悪い。風邪だ。会社休んだ。

・年々、咳の声量が大きくなっている自分に気づく。イヤですね。なんで老いは人間から活力を奪っていくのに、咳やくしゃみに関しては年をとるほど元気いっぱいになっていくんだ???


・というわけで寝て本を読んだりしつつ過ごした。

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・まだ途中だけどおもしろい。世界の妙な本、それも、意図されたものではなく数奇な運命をたどって奇書と化した本を紹介してくれる。

・ヴォイニッチ手稿のような有名どころから、魔女狩りや焚刑を広めるきっかけになった本『魔女に与える鉄槌』のような本まで多様。もともとニコニコ動画のゆっくり実況シリーズだったものの書籍化だけど、思いの外文体は落ち着いていて一般書と遜色がない。トンデモ本いじり特有のヘラヘラした感じも全然なくていいな。

・取り上げられている『台湾誌』という本はすごい。

・1700年代初頭にロンドンで書かれた台湾についての本なんだけど、詐欺師が全部想像で書いたから何からなにまで嘘である。

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想像上の台湾人

・台湾人は上着を一枚羽織って、下半身は金属製の丸いので股間を隠していたらしい。嘘をつくにしてもなんでそんな嘘つくのか謎だが、これがずいぶんウケたらしい。詐欺師の名はジョルジュ・サルマナザール。最後にはエドモンド・ハレー(ハレー彗星の由来)に天文学的な矛盾を突かれて言い訳の余地を失い罪を自白、田舎に逃げてゴーストライターとかして余生を送ったという。

・日本で野球が流行し始めた頃に出た、野球の若者への悪影響を憂う本『野球と其害毒』の解説も面白かった。

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・「必要ならざる運動」ってフレーズ最高に面白い。私も来年になったらオリンピックについて「必要ならざる運動」って連呼していこうかな。必要ならざる運動である点については間違いがないから。


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