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「アイドル者に触れたときには自殺しなけあなりません」2019年12月24日の日記

・さっき思いつきで書いた掌編。どうしてこう嫌な話ばかり書いてしまうか。そして反応を見る限り、嫌さに気づかない人が多い?



・アイドルマスターには伝統的に「タッチコミュ」というシステムが存在している。これは直截な表現をすればアイドルへのボディタッチで、アイマスがギャルゲーの延長だった頃の名残りというか、まあ今でもギャルゲーの延長なんだけど、いまほど「プレイヤー=担当の保護者」的なコンプライアンスを作り手が意識していなかった頃に実装されたシステムだ。

・それがアイマスシリーズ最新作であるシャイニーカラーズでも実装されている。シャイニーカラーズは、いままでの作品に比べても倫理観がもっとも現代的な印象があり、キャラの露出も意図して最低限に抑えているし、プレイヤーの化身であるプロデューサーの人格もかなり「大人」だ。

・にもかかわらず、シャイニーカラーズにはタッチコミュがある。なんなら最近の他シリーズにはないのに。よりによって紳士プロデューサーのシャイニーにはボディタッチをするシステムがある。アイドルを触ると、好感度が低いときは怒られ、高いときにはまんざらでもない反応をされる。ゲームの進行を左右する機嫌のメーターを、ボディタッチである程度操作できてしまう。人間の感情をよ。どういうことだ。シナリオを読む限りでは、プロデューサーは絶対にそんなことをするタイプには思えない。必要以上の接触は避けているし、仕事相手としての距離を極力守ろうとしているキャラに見える。そのはずなのに、アイドルに手を。おい。どういうことだよ。

・プロデューサー=プレイヤー という図式が間違っていたのかもしれない。私は有能なプレイヤーの背後にねばりついているみどり色の低級妖怪で、これまでの動向はただプロデューサーの視点を盗み見ていただけに過ぎなくて、唯一、低級妖怪としての自分からのアイドルへの働きかけが、ボディタッチ、なのではないかと。誰か、私を除霊してくれ。

・もともと、なんでこのゲームにタッチコミュが存在するのか謎だった。シナリオが志向している方向性と噛み合っていない気がするし、シャイニーカラーズを好むユーザーは果たして皮膚接触で大喜びするような人たちばかりなのだろうか? という疑問もある。もっとイデア的なものに興味のある人が遊ぶゲームだと思っていたから。なんでこの時代に、一昔前のノリを受け継いできてしまったのだろう。

・不思議に思っていたら、最近、タッチコミュがさらに増補されてリアクションのパターンが増えた。え。やっぱり間違いではなかったのかよ。意図してこの低級妖怪憑依システムを実装したのか(当たり前だ)。

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