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「トンビが盗む仕組み」2022年10月17日の日記

・トンビにカメパンぬすまれた

・子どもがトンビにカメパンを盗まれる動画。これ、何度見てもいいなあ。

・映像そのものの完成度の高さ(タイトルを知っていることで、ただ子どもがカメパンを食べているだけの冒頭シーンにすごい緊迫感が生まれている)はもちろんだけど、このタイトルがまず、なにより良いよね。

・トンビが盗んだのが「カメパン」なのが、良い。これが「カニパン」だったらどうだろう。動画としてはまあ面白いだろうけれど、ここまで深い印象を残すものにはなっていなかったんじゃないか。カニパンは知ってるからね。

・カメパンというパンの聞き慣れなさと、それでいて理解はできるという点に、世界の無制限なリアリティを感じる。カメパンと聞いて「ん?」と少し思う。そして「カメの形をしたパンなんだろうな」と思う。この思考はほぼ同時に行われる。実際に動画を見てみると、子どもがカメの形をしたパンを食べている。やっぱりこういうパンかと思う。

・そして、そのカメパンが盗まれる。ここにダイナミックが詰まっている。さっきまで知らなかったカメパンを知った直後にそれが失われてしまう。世界はこんなにも底知れないのだと思わされ、カメパンをとられて泣く子どもにかなり感情移入してしまう。生きるっていうのはつくづく、トンビにカメパンをぬすまれ続けるようなものだ。

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