「まな板の上の手首」2019年12月19日の日記
・本日は少し短めにしようかしらね。
・記事に出ています。2年以上前から作りたいと言い続けていたものをついに作ったので見てください。ニトリの毛布が中に入ってる。
・わたくしごとなんですけれども、ここはわたくしごとを書くための場所だからぜんぜんいいんですけれども、私の初小説単行本『止まりだしたら走らない』が、この期に及んで重版されることになりました。オビが新しくなってます。中身は変わっていません。重版。これって結構すごいことで、普通発売から4年もたった本なんて全く売れなくなるし、重版なんて頭の隅にものぼらず、むしろ絶版すっかぁ、ってのがスタンダードなのだ。本を出すとわかるんだけれど、本屋においてある本は本全体のごく一部。ものすごいエリート+新入生だけが光を浴びていて、大多数の本は「ない」ということに気づかれすらせず、そのまま湿気ていくんだよな……。
・そんな状況で、このタイミングで重版。これは非常にありがたいことです。原義通りのありがたさ。即ち、有り難い。読者の皆様ご愛顧ありがとうございます。
・献本をもらって、ものすごく久々に本をめくり返してみたけれど、これはとてもよいものですね。特にエラーくんのイラストと、本全体の装丁が素晴らしい。こんな仕掛けに満ちた本を私は出していたんだなと今思う。
・むかし書いたものを今読み返すと、今の自分だったらこうしないなーと思う箇所が多々ある。ただし、一概に成長したとも言い切れず、昔のほうが優れていたと感じる部分もある。でも、それも劣化したとも言い切れず、今になったからこそその当時の自分の書いたものの美点に気付けるようになったのだ、と言うことも、できる。
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