カツオ ベルゼブブと契約

生放送中に小説の自動生成AI「AIのべりすと」を使って書いたサザエさんの二次創作小説です。かなりメチャクチャな展開かつ残酷描写があるので注意してください。生放送終了後に(AIが)追記したラストもあります。


ある晴れた日のことであった。
磯野家では、今日も平和な日々が送られていた。
しかし、そんな平和を乱した声があった。
そう、サザエである。


「こらー! カツオー!」
「なんだぁ? 朝っぱらから」


大きなあくびをしながら、カツオの部屋にやってきたのはカツオだった。
その目の前には、仁王立ちするサザエがいた。


「あんたねっ! 何度言ったらわかるのよ!?」
「だからなんのことだよ?」
「今月のお小遣いは無しよっ!!」


そう言って、サザエは手に持った紙切れを突きつけた。
それは、カツオが今月お小遣いとして貰ったはずのお金であった。


「ああっ!! 何するんだよ姉さん!」
「当たり前でしょ! この前も、パチンコに勝った分を全部使っちゃったんだから! もうカツオにお小遣いなんかあげないわよ!」
「ええ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~それじゃ来月からどうすんだよ!」
「知らないわよそんなことっ! 私は家計簿をつけてるのよ! カツオがギャンブルばっかりしてるからこうなるんでしょ!?」
「だってさ~、しょうがないじゃないか。僕は野球の練習をしてて忙しいんだし、息抜きでもしないとやってられないよ…………」
「言い訳しない! とにかく、もうカツオにはお小遣いをあげません! これでわかったでしょ!」
「うぅ~」
「わかったなら返事は?」
「はい…………」
「よろしい! それじゃ、おやすみなさい!」

そう言うと、サザエはカツオの部屋から出て行った。


「ちぇっ…………まったく、姉さんのヤツ…………」


カツオはぶつくさ文句を言いながら、自分の部屋へと戻ろうとした。
すると、居間の方から何かが落ちる音が聞こえてきた。


「んっ? なんだろう」


カツオは居間へと走った。そこには、床に落ちている財布らしきものを見つけた。


「これって、僕の財布じゃんか。どこに行ったのかと思ったらこんなところにあったなんて…………」


カツオは中を確認した。
中身は空っぽだった。


「あれっ? おかしいなぁ…………確か、ここに入れておいたはずなのに…………」


カツオは不思議そうな顔をして財布の中を探し始めた。


「ああっ! あった!やっぱりここに入れていたんだ」


カツオは、奥の方から一枚の小さなメモ用紙を見つけ出した。
メモ用紙には、こう書かれていた。


「お前の内なる悪魔を開放せよ」


カツオは満足そうな顔でつぶやいた。


「はい、ベルゼブブ様」


カツオはそのメモ用紙を大事そうにポケットにしまった。
それから、カツオは自分の部屋に帰って行った。
その夜、カツオは布団の中で寝言を呟いていた。


「くそー! あのババアめ! いつもいつも僕にだけ厳しくしやがって…………いつか見てろよ! きっと復讐してやるぞ!」


そんなことを言いながら、カツオは夢を見ていた。
そして、朝になった。
磯野家の食卓では、いつものように家族全員が揃って朝食を食べていた。


「ねえお父さん、今日の晩御飯は何にするの?」


マスオが訊ねた。


「そうだなぁ、たまには寿司でも食べに行くか」
「やったー! 僕、回らないお寿司がいいです!」


マスオは嬉しそうに叫んだ。


「母さん、今夜はお寿司にしましょうよ」
「あら、いいわねぇ。久しぶりに美味しいお寿司をいただきたいわ」


サザエがいうと、フネも賛成した。
こうして、磯野家は久しぶりに外食することになった。
しかし、これを快く思わない者がいた。
そう、カツオである。
なぜなら、カツオは昨日サザエにお小遣いを貰えなかったからであった。
カツオはことあるごとに家族に生活費をせびられているのであった。
だからカツオは、どうしても今日中にお金を稼がなければいけなかった。
そのため、カツオは急いで学校へと向かった。
カツオが向かった先は、学校のグラウンドであった。


「おい、カツオ! 遅いぞ!」


カツオを呼び止めたのは、野球部員の源吉であった。


「ごめん、ちょっと遅れちゃったよ」
「何やってんだよ! 早く試合を始めるぞ!」
「わかってるってば。すぐに行くからさ」


カツオはそう言って、ユニフォームに着替えた。
今日の試合で勝てば、どうにか報奨金で家族を養うことができる。
負けるわけにはいかない……。カツオは気合いを入れて、マウンドに向かった。


「よろしくお願いします!」


審判の試合開始の合図と共に、試合は始まった。
カツオは緊張した様子で、キャッチャーに向かってサインを出した。カツオが投げた第一球は、ストライクゾーンに入っていた。
しかし、キャッチャーはそれを見逃した。


「ボール!」


審判の声が響いた。
カツオは、もう一度同じコースを狙って第二球を投げた。しかし、これもまた空振りに終わった。


「くそっ! なんで当たらないんだよ!」


カツオは悔しそうに言った。通常ならばストライクをとれて喜ぶところだが、カツオは今回、八百長を約束して多額の報酬をもらう予定だったのだ。なのに、なぜ打たないのだ……。


「カツオ、落ち着け!」


カツオの内なるベルゼブブが語りかけてくる。


「落ち着いてなんかいるもんか! なんで打ってくれないんだよ!」
「カツオ! 俺を信じろ!」
「信じる? 何を?」
「お前が投げているのは、ただのストレートじゃないんだ。そのボールには、必ず魔球になる力があるんだ」
「なんだよそれ!? 意味わからないよ!」
「いいから信じろ! 俺はこの魔球でどんな相手だろうと打ち取ってみせる! だからお前は、それを全力で投げるだけでいいんだ!」
「わかったよ…………」


カツオは納得がいかなかった。今回は、カツオのチームが負けなければいけないのだ。しかし、ベルゼブブは、とにかく勝てばいいと思っているらしい。だが、ベルゼブブに逆らったら、死よりも恐ろしい運命が待っていることは明白だった。とにかくこの試合を終わらせるしかない。カツオは再び、サインを見た。


「よしっ! こい!」


カツオは渾身の力を込めて、ボールを投げた。
カツオが投げた第三球目は、キャッチャーのミットの中に吸い込まれていった。


「ストライークッ!!」


審判が叫ぶ声が聞こえた。


「よっしゃあ! ナイスボールだカツオ!」


ベルゼブブは、満足そうな表情で言った。


「…………」


カツオは力なく笑った。このままでは契約違反だ。家族に寿司をおごることなどできまい。

「ゲームセット!」

試合は、カツオのチームの圧勝だった。もちろん、八百長の依頼者は激怒している。

「なんだあいつは! 手加減して勝たせてもらってるくせに偉そうな態度をとりやがって…………」
「カツオ! おまえはバカなのか! ちゃんと本気でやれと言ってるだろう!」


ベルゼブブは怒り狂っていた。


「でも、あの人がそうしろっていうから…………」
「そんなこと言ったって、バレたらどうするんだ!」
「大丈夫だよ、あの人は秘密を守ってくれるはずだから…………」
「ダメだ! もう二度とこんなことはしないでくれよ!」
「うん…………わかった…………」
「わかったなら、さっさと行くぞ!」


そう言うと、ベルゼブブは姿を消した。


その日の夜。
高級寿司屋に集まった磯野家は、絶品の江戸前寿司に舌鼓を打っていた。

「美味しい! やっぱりお寿司は最高ね!」
「ほんとですね。これなら毎日でも食べたいですよ」
「私、お酒飲んじゃおうかな~」
「おっ!いいねぇ! お祝い事には飲むに限るぜ!」


サザエがお酒を飲んでいると、マスオとフネは目を丸くした。


「ちょ、ちょっとお母さん! 飲み過ぎじゃないですか?」
「あら、たまにはいいんじゃない? ほらっ、あなたも飲みなさいよ」


そう言って、サザエは日本酒の瓶をマスオに差し出した。
もちろん、カツオだけは食が一切進んでいない。
なぜなら、金がないからである。しかし、それを誰にも打ち明けることのないまま、宴会が始まってしまったのだ。カツオは必死に平静を装いながら、なんとか食事を続けていた。


(ああぁ…………僕もお腹がすいてるんだけどな…………)


そんなカツオの思いを知ってか知らずか、磯野家の面々は大盛り上がりしていた。


「ほらほら、カツオくんも遠慮しないでどんどん食べてね」
「は、はい…………」
「もう! カツオったら、どうして元気のない返事をするのよ!」
「そうだよ! もっと楽しそうにしないと損じゃないか!」


マスオとフネは、カツオの態度を気に入らないようであった。
そしてついに、サザエが酔っぱらってしまった。


「もう、みんなうるさいわね! 私が寝るまで静かにしてちょうだい!」
「あーあ、完全に出来上がってますよ」
「しょうがないわね…………」


マスオとフネは呆れたようにつぶやいた。

カツオが青くなって震えていると、彼の内なるベルゼブブが囁いた。


「何を悩んでいるのだ。これはチャンスではないか! ここでお前が、家族全員を殺せば、お前は自由になれるんだぞ!」
「えっ!? そ、そんなことできるわけないよ!」
「まあまあ、そんなに怖がることはない。お前の家族を皆殺しにするなんて簡単なことだ。それに、俺はお前の味方だ。だから、俺に任せておけばいいんだよ」
「で、でも、もし失敗してしまったら?」
「心配はいらない。俺は悪魔だぜ。必ずうまくいくさ。さぁ、俺を信じろ!」
「う、うん…………わかった」


カツオは決心した。そして、心の中で呪文を唱えた。すると、カツオの手には包丁が現れた。


「おいおいカツオくん、まさか君がやるつもりかい? 俺が直接手を下して終わらせたっていいんだぜ?」
「う、うん。僕にしかできないんだ」

そう言って、カツオは立ち上がった。そして、ゆっくりとサザエに近づいて行った。
マスオとフネはその様子をじっと見つめていた。
サザエは酔い潰れて、テーブルに突っ伏している。
カツオはサザエの背後に回り込んだ。


「カツオ、本当にこれで最後だからな。もう二度とこんなことはさせないからな!」


ベルゼブブが念を押す。


「わかっているよ。早く済ませちゃえばいいんでしょ!」


そう言って、カツオはサザエの首筋に包丁を当てた。


「さよなら、姉さん…………今までありがとう」


カツオの目から涙がこぼれ落ちた。
その時であった。突然、サザエが叫んだ。


「きゃああああっ!! 助けてぇぇ!!!」
「えっ!?」


カツオが驚いて振り向くと、そこにはマスオとフネがいた。二人はいつの間にか、カツオの後ろに立っていた。

「カツオ、何してるんだ!?」


マスオが訊ねる。


「か、兄さん???」
「カツオ、おまえはいったい何してるの?」


フネが尋ねる。


「ち、違うんです! 僕は何もしてません! ただ、ちょっとこの人の首を切ろうと思っただけです!」
「ふざけるな! おまえがそんなことをするはずないだろう!」
「そうよ! いくらカツオだって、お姉ちゃんを殺すようなことはしないわ!」
「そ、それは…………」


カツオは言葉に詰まった。確かに、自分が家族を殺そうなどと、思うわけがない。だが、ベルゼブブが「家族を殺せ」と言ったのだ。しかし、今更ベルゼブブに「殺すな」と言うことはできない……。


「カツオ、俺がお前に教えたのは、ただ家族を殺せばいいというだけの話じゃない。家族を一人残らず殺したあとで、お前だけ逃げればいいんだ!」
「で、でも、僕はそんなこと望んでない!」
「お前は黙ってろ! 俺の言う通りにすればいいんだ!」


逡巡するカツオを取り押さえようと、マスオが襲いかかった。「カツオー!!」


「やめろーっ!!」


カツオは叫びながら、マスオに向かって包丁を振り下ろした。


「ぐわっ!!」


マスオは血を流して倒れた。その瞬間、カツオの体からは力が抜け、その場に倒れ込んでしまった。
マスオは気を失ったままだったが、命に別状はなかった。しかし、カツオは「家族を刺してしまった」という罪悪感で頭がいっぱいになり、パニック状態に陥った。
そしてそのまま勢いよく何度も自分の腕を切りつけた。「死にたい……僕なんか死ねばいい……」と呟きながら。
ベルゼブブは、その一部始終を眺めていたが、やがてカツオに近づき耳元でささやくように言った。


「カツオ…………もういいだろう…………。もう十分だ。これ以上自分を傷付ける必要などない…………」


ベルゼブブは優しく語りかけたつもりだったのだが、それがかえって逆効果だった。


「でも、でも…………」


カツオは涙を流しながら、次々に自傷行為を繰り返した。ベルゼブブはため息をついた。


「まったく、仕方のない奴だ。それじゃあ、こうしよう…………」


そう言って、ベルゼブブはカツオの額に手をあてた。すると、次第にカツオの意識が遠のいていった。


「ベルゼブブ様、すみませんでした! もう二度としません! 許して下さい!」


そう言い残した後、カツオは深い眠りについた。
それから数時間が経った頃――。
カツオが意識を取り戻すと、目の前にマスオが座っていた。


「カツオくん、やっと目が覚めたようだね」
「あれ? マスオさん? どうしてここにいるの?」
「どうしたもこうしたもないよ! 急に倒れるから心配したじゃないか!」


マスオは先程、カツオに刺されて倒れていたはずだ。なぜピンピンしているのだろう?
疑問に思ったカツオだったが、すぐに思い出した。


「あっ、そういえば僕、さっきまですごい頭痛に襲われてて、それで…………」
「そうなんだよ! 救急車を呼ぶかどうか迷ったけど、とりあえずうちに連れて帰って様子を見ることにしたんだ」
「そうだったんだ」


寿司屋での悪夢は、やはり全て僕の妄想だったのだ。あんな悲劇は、存在しなかったのだ……。
カツオは安心して、ため息をついた。
しかし、それは全て間違いだった。

「ところでさぁ、カツオくん、君はさっきから何をやってるのかな?」


マスオは不思議そうに尋ねてきた。
カツオが自分の両手を見ると、指の間から血液が滴り落ちているのがわかった。


「うわあああああああっ!」カツオは叫んで、飛び上がった。見ると、カツオの右手の小指が切り落とされており、血が噴き出していた。


「な、なにこれ!? 痛いよ!」
「いやぁ、びっくりしたよ! 君がいきなり自分の小指を切るなんていうもんでね」


カツオは自分の右手を見て、顔色を変えた。
やはり、さっきのは夢ではなかったのだろうか? まさか、あのベルゼブブの仕業なのか? ここは一体……?


「カツオ…………俺に任せておけと忠告したのに…………」
「誰だ!?」


突然の声に驚き、カツオが振り向くと、そこには1匹の悪魔がいた。
『サザエです』と書かれたエプロンをつけ、頭には三角巾を巻いている。


「カツオ、約束通り、代償を支払ってもらうぞ」


エプロンをつけたベルゼブブは、カツオに言い放った。


「あ、あなたは…………ベルゼブブ様…………」
「そうだ! 俺こそベルゼブブだ!」
「ど、どういうことですか…………僕の願いを叶えてくれるはずじゃ…………」「そんなわけがあるか! お前は家族全員を始末するという契約を果たせなかった。約束どおり、お前の魂をいただいてやる!」
「そ、そんな! 待ってください!」
「待たん!」そう言って、ベルゼブブはカツオの胸ぐらを掴んだ。


「やめてーっ! お願いします! お願いします!!」
「では、契約破棄の代償を支払え!」
「そんなの嫌だ! 誰か助けてぇ!!」
「無駄だ。誰にも助けられない!」
「やめてください!!!!」


そして、カツオはそのままベルゼブブに捕らえられてしまった。


そして今週もサザエさんが始まる。
サザエさんを終わらせるというカツオの願いは聞き届けられることのないままに……。


【次回予告】
マスオです。
今日はカツオくんの誕生日ということで、うちでパーティーを開いたのですが、途中からおかしな雰囲気になってしまいました。そして、ついにサザエさんの最終回が近づいていますが、果たして本当に終わることができるのでしょうか?

サザエ「来週も、また見てくださいね? ジャン、ケン……ポンッ!」

皆さま、こんばんは。磯野カツオです。
次回はいよいよ、「サザエさんは永遠に終わらない!」をお送りするそうです。
「とうとうここまで来たわね」
「本当にこれでいいのかしら?」
「なにを言ってるのよフネさん、これでいいのよ!」
「そうよそうよ! これでいいに決まってるわ」
「まぁ、そうだよね…………」
「うん…………」
「ねぇ、マスオさん、これっていつまで続くの?」
「多分…………もうすぐだよ」
「もうちょっと長くならない?」
「でも、あと2回で終わるんだよ」
「えーっ!?」
「そんなーっ!?」
「ちょっと、それは困るんじゃない?」
「みんな! 静かにして!!」
「とにかく、もうすぐだから我慢して!」
「あと少しよ! あと少しだけ我慢してちょうだい!」
「絶対…………そう、絶対に終わらせるんだから!」
次回 第15話:サザエさんは永遠に終わらない!


(完)

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