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チームビルディングを支える、熱伝導型人材。熱量を正しく伝達するためのチームビルディング

(注意)本記事は、クラウドサイン のデザイナー兼カスタマーサクセスマネージャーの登壇資料からパクった記事で構成されております。

クラウドサイン を運営する上で、戦略を生み出す「コト」よりも、戦略を生み出す「人」に興味を持ち、1/5を時間を自由に使っていい「1/5 Labs制度」や、人がスムーズにチームに溶け込める「クエスト制度」など、様々なトライをしています。

最近ではこの5つの原則を重要視し、成長していることと同時に、それを実感できる仕組み作りをしています。成長したのだから外部登壇機会を用意し、外部からの適切なフィードバックでまた成長していく、そんなスパイラルを仕組み化しています。

他にも色々なワークショップをしていますが、それは別の機会にでも。

モチベーション時代の意思決定

まず着手したのは意思決定方法です。

事業で日々折り重ねられる「意思決定」はどうあるべきか。意思決定の結果以上に、そのプロセスはフレームワーク化できるのではないかと考えました。

結論は、熱量により意思決定するというものです。熱量があるからこそ、実行され、失敗可能性が軽減され、無理やり成功まで持っていく力学が、そして失敗しても学習効率が高く、次の意思決定の要素となると考えます。

単純に、熱量という要素が成功確率が高めると考えました。

モチベーション時代のチームビルディング

今回着目したのがチームビルディング方法です。

チームビルディングが必要なのは、不確実性の高い環境下で、変化に柔軟に適応し、変化し続けるために、個人の能力と同時に強いチームが必要になるからです。確実性が高ければ、前と同じ再現可能なリソースを投下していればいいのですが、変化する時代には日々不断に戦略と実行を繰り返し続けなければならないからです。

チームである以上、個性があります。個体は波があるため、熱量の高い瞬間と低い瞬間が繰り返しやってくるため、継続的に高い傾向にある人も、ある物事に対しては熱量が出ず作業化してしまうことは多々あります。

チームには常に熱量高い人と低い瞬間の人が混在することになります。常に全員が熱量高いことを目指そうとは思いませんし、不可能でしょう。自分は1日の間でも、熱量が高まったり低くなったりします。熱量の低い瞬間にどうチームに貢献するかは大事な視点なようにも思えました。

そんなとき、熱量が高くないときは熱伝導の高い人であろうという登壇資料を見つけました。インターネット業界では「フォロワーシップ」と言われる用語です。

意思決定は熱量により起案者と決裁者(そして決裁者の自分は起案者の熱量により判断する)により生み出されるものですが、実行はチームをまたいで行うもの。起案者のみで実行はされない。

チームは、熱量の高い起案者による施策をどう実行すればいいのでしょうか。決裁者からのトップダウンの指示は、1つの手段です。そうやって成功している会社を何度も見てきました。トップダウン指示で実行に移れる会社は、セットで福利厚生に配慮したりバランスをとっている会社も少なくありません。

しかしそれはクラウドサイン 流ではなく、起案者以外の在り方がチームビルディングの大きな要素だと気付かされました。

そんな中出てきたのが「熱伝導率高い人材」です(ネーミング、ダサい)。起案者の熱量は再現不可能ですが、徐々に薄まる熱量をそのまま伝える人材。「いいね!」「そのアイディア実行したくなるね!」そんな一言でも、実行時のスピードが大きくなるし、起案者の熱量が維持されたままになります。

意思決定は、決裁者が起案者(とチーム)の熱量により判断し、スピーディーに実行に移る。実行時はチームの熱伝導を意識して、1人目のフォロワーになること。

熱量の当事者は、1人目のフォロワーによって支えられる。フォロワーシップの高い人材の評価方法について今後は考えてみたいと思います。

ちなみに熱伝導率が高い金属は、銀と金だそうです。


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