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スポーツビジネスのビジネスモデル/KPIを理解するマガジン

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スポーツを事業化/ビジネス化する上で必要となるフレームワーク/KPIを解説していきます。野球、サッカー、バスケットボール、アメリカンフットボール、アイスホッケー、E-Sports…
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記事一覧

日本初の電子調印式。水戸ホーリーホック ンドカ選手との契約をクラウドサインで締結 #Jリーグをつかおう!

本日、J2で快進撃を続ける水戸ホーリーホック所属のDF ンドカ ボニフェイス選手との調印式に立ち会うべく、クラブハウスの城里町七会町民センター「アツマーレ」(茨城県東茨城郡)に訪問してきました。 ンドカ選手は今回契約内容を変更するタイミングで、元々スポンサーとの契約で利用していた水戸ホーリーホック側が初めて選手側との契約で利用するとのことで、このような機会をいただけました。 ンドカ選手のクラウドサイン体験ンドカ選手は当然ながらクラウドサインでの契約体験は人生で初めてとのこ

ボストン・レッドソックス保有のスポーツマーケティングファーム「Fenway Sports Management」について

以前紹介したボストンレッドソックスの記事でも挙げましたが、野球メジャーリーグの人気球団ボストンレッドソックスの親会社グループは、自らの保有球団で育成されたノウハウを事業化しています。その1つが、スポーツマーケティングビジネスで、「Fenway Sports Management」という会社名で事業会社を運営しています。 Twitterのプロフィールページに記載があるように、「Global sports marketing firm that specializes in p

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東京ヴェルディ、クラブ創設50周年発表。総合クラブ化とエンブレム・ロゴ変更。2018年12月にはアカツキが株式取得

正式名称「東京ヴェルディ1969」は、その名称のとおり読売サッカークラブが1969年に創設されてから50年が立ち、昨日クラブ創設50周年の記念セレモニーが開催されました。 Jリーグが創設からは25年経ち、Jリーグ初期にはヴェルディ川崎として三浦知良選手、ラモス瑠偉選手ら著名選手を要して、Jリーグ初期の人気を牽引してきたクラブチームでもあります。その東京ヴェルディが今後どのようなビジョンでクラブ運営をしていくかが昨日語られました。 「総合クラブ化」の方針発表昨日の発表の目玉

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楽天イーグルス、ヴィッセル神戸ホームスタジアムでの支払いが完全キャッシュレス化。スポーツ観戦時におけるキャッシュレス化の利点

2019年1月10日に、楽天グループが発表した内容では、プロ野球クラブの「東北楽天ゴールデンイーグルス」ホームスタジアム「楽天生命パーク宮城」と、サッカークラブの「ヴィッセル神戸」ホームスタジアム「ノエビアスタジアム神戸」にて、完全キャッシュレス化を行なっていくこととのことです。 今回のキャッシュレス化(=現金を用いない支払い手段)を行うにあたり、観戦者は主に以下の4つの支払い手段を選択することになります。 ■キャッシュレス支払手段 ・楽天ペイ(アプリ決済) ・楽天Edy

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イニエスタ、フェルナンド・トーレス獲得効果から見る、今、Jリーグクラブは大型選手獲得に投資すべきかの分析。

先日Jリーグから「J.LEAGUE PUB REPORT 2018」という公式レポートが発表されました。様々興味深いレポートが盛りだくさんで、リンク先から現物をご覧いただければと思います。 今回着目したのは、大型外国籍選手を獲得した効果です。2018年のJリーグを象徴する出来事の1つとして、Jリーグに大型外国人選手が現れたことが挙げられます。タイトルの通りですが、ヴィッセル神戸にイニエスタ選手が、サガン鳥栖にフェルナンド・トーレス選手が今年加入いたしました。 以前にもイニ

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フィットネスクラブ上位3社。コナミ、セントラルスポーツ、ルネサンス経営戦略から見る、消費者向けスポーツ事業可能性

今回はプロスポーツクラブの解説ではなく、日頃馴染みのあるフィットネスクラブ(スポーツジム)大手企業の決算発表、経営戦略から、消費者向けのスポーツ事業の可能性を見ていきたいと思います。 日本の売上高で上位3社と見られるコナミスポーツクラブ、セントラルスポーツ、スポーツクラブルネサンスの決算発表を見て見ましょう。 また、フィットネスクラブは月額会員での収益モデルであり、最近流行の兆しのあるサブスクリプション型の課金モデルを採用しています。インターネットビジネス以外のサブスクリ

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B.LEAGUE決算1位は千葉ジェッツの14億円。サッカーと比較するとJ2平均収益と同等クラス。B.LEAGUEの成長性を分析

2018年11月22日「B.LEAGUE クラブ決算」が開示されました。まず、簡単にB.LEAGUEの決算概要を見てみましょう。 入場者数の推移は以下の通りです。 ■B.LEAGUE入場者数 全体:250万人 昨年比:+11.8% B1 : 154万人 昨年比:+2.3% B2: 87万人 昨年比:+34.0% 全体としては11%増の250万円が増加していますが、その内訳を見るとB1リーグは微増で、B2リーグが昨年比34%増加と大幅な増加傾向にあること

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僕が、リーグチェアマンだったなら ② スポーツビジネスにおけるルールメイキング。外国人枠を定める試合実施要綱編

今回は、前回の記事「僕が、リーグチェアマンだったなら ① スポーツビジネスにおけるルールメイキング。クラブライセンス制度編」の続きです。前回は、スポーツリーグの業務内容を概括し、その上で重要なルールメイキング業務について触れました。 ルールメイキングの中でも、クラブライセンスと試合実施要綱の重要性をピックアップし、今回は試合実施要綱について解説していきたいと思います。前回解説したクラブライセンス制度がリーグが考える相応しい「チーム」であるならば、試合実施要綱はリーグが考える

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僕が、リーグチェアマンだったなら ① スポーツビジネスにおけるルールメイキング。クラブライセンス制度編

スポーツビジネスへの携わり方として幾つかの選択肢が存在します。 人気スポーツチームに入社することが想定される。レアル・マドリード、バルセロナに入団できたらと夢想し、私たちはゲームでチーム経営を行います。現実的にも、浦和レッズや読売巨人軍といった人気球団に入社している方もいます。 もう1つは、企業側からスポーツを支えることです。以前まとめたことがあるが、企業としてスポーツに参与する方法があります。 ■スポーツアクティベーションの手段  ・大会のスポンサード  ・スポーツ選

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集客No.1エンターテイメントアミューズメント。東京ディズニーリゾート運営企業「オリエンタルランド」の決算を見てみる

本来スポーツビジネスの連載をしていますが、今回は少し変わり種の分析を見てみています。スポーツビジネスで重要なスタジアム建設とスタジアム周辺のホテル事業、観光事業とセットで産業は成り立っています。 以前、読売巨人軍のホームスタジアムである「東京ドーム」のビジネスモデルを解説しましたが、稼働率を上げるために様々な産業を誘致し、周辺事業であるホテル事業やアミューズメント事業を一体経営していることがわかりました。 そこで今回は番外編として、東京ディズニーランド、東京ディズニーシー

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卓球のプロ新リーグ #Tリーグ を観戦しに行きました。卓球を観戦する初めての経験

まずはTリーグ関係者の皆さま、大変お疲れ様でした。 短いスケジュールの中、こうして新しいプロスポーツを立ち上げたことは大変ご苦労も多かったと思います。私もTリーグ関係者の方と開幕前からお話しする機会もあり、今回の開幕は感慨深いものがありました。 Tリーグは昨日2018年10月25日開幕を迎えました。 今回は、その開幕戦を両国国技館に観戦しに行きましたので、観戦レポートとなります。 観戦レポート両国駅近くの両国国技館での開幕戦。 両国らしい「のぼり」もTリーグのもので

187億円を調達したスタートアップ格闘技団体「ONE Championship」。売上高は前年比130%成長の約13.5億円、累積赤字約75億円。成長性を査定せよ

急成長するMMA(総合格闘技)スタートアップ団体「ONE Championship」が先日財務状況が報道され、興味深いデータが明らかにありました。 (開示データを元に、筆者が表作成) 詳しい財務分析は後半で行いますが、直近売上高(Renenue)は前年比130%増加の1657万シンガポールドル(約13.5億円)となっております。そして、年度の税引前利益(Loss before tax)は3430万ドルの赤字、実に28.1億円の赤字となっております。 (開示データを元に、

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サイバーエージェントがJ2町田ゼルビアを買収した理由。町田ゼルビアの課題解決エンジンになるのか?

凱旋門賞があったので競馬オーナーの海外遠征費事情について書こうとしたのですが、やはりサイバーエージェントによるJ2町田ゼルビア買収について触れておこうと思い、書くことにいたしました。 ディールとしては以下の通りです。 株式会社サイバーエージェントが、FC町田ゼルビアを運営する株式会社ゼルビアが第三者割当増資にて発行する株式を引受け、子会社化いたしました。11.48億円で議決権の80%を保有することになりますので、バリュエーションは約14億円となっています。昨季の純利益が2

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来月開幕する卓球のプロリーグ #Tリーグ で残された重大な意思決定とは?卓球が人気リーグになる3つの理由と残された課題

まだ知らない方も多いかと思いますが、2018年10月24日に卓球のプロリーグ「Tリーグ」が両国国技館で開幕いたします。 私見ですが、日本国内においてはバスケットボールプロリーグ「B.LEAGUE(Bリーグ)」よりも人気の出る国内リーグになると予測しています。初めは卓球がプロリーグになるんだ!とその需要を直感として感じることはできませんでしたが、いくつかの人気となる要素を持っていることに気づきました。 Tリーグが人気リーグになる3つの理由スポーツには人気となる要素がいくつか

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