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四季の百人一首ーーー冬 その3

昨日も結局、風邪続き。この外へ出かけられないというのが実に寂しいけふこの頃です。ホットワインは、飲みませんでしたが あったかいココアをいただきました。えぇ、残念なことにチョコレートを切らしておりました。
さて、なんだかんだと言いましても 元気が一番です。そうそう この表紙絵。そこそこに大きな川のテトラポット、子どもの頃に遊んでいて川に落ち込んでしまって その後風邪を引きました。まぁ そんなことも今となっては思い出の1ページなのでしょうか?そうして 子どもの頃といえば有明の月と吉野の里って何の関係が?っておもっていたという実にお馬鹿なわたしです。もちろん 有明は 有明海…九州最大とも言われるておりますね。意味的には 有明の月とおなじようなものでしょうけれど。夜が明ける頃に月が残っているという。でもって吉野川という高知県と徳島の県境を流れる一級河川として存在しておりますが。えぇ ほんとうに困りますね。音だけだと勘違いしてしまいます。まぁ 子どもの世界というのは ほとほとに狭いものだということでしょうか。それは ともかくとしてこの有明、現在では東京にも一大イベント状として存在していたり ますます地方在住のものには、わからない時代でございます。あっ!前置きが長くなっちゃいました。
冬の百人一首としてそうです。この和歌が

朝ぼらけ 有明の月と見るまでに
        吉野の里に降れる白雪

坂上是則さんという三六歌仙のお一人がお詠みになった和歌ですけれど
「夜が明け始めた頃に 夜明けの月が照らしているのであろうかと思うほど明るくそれほどに吉野の里には雪が降り積もっているのだなぁ」といった感じの現代語訳になるのでしょうか。

もちろんここでいう
吉野は、万葉歌人も和歌に詠まれた吉野 芳野とも表すことのある奈良の吉野山から大峰山一帯にかけてのことを指しているということです。
ところで 奈良にも吉野川があるのです。というか同じような名前の川がかなりあるのです。ほんと地名って面白いですよね。
で、肝心の
有明の月は、夜が明けてもまだ残っている月ということになりますよね。

あとは…そうです
朝ぼらけ……です 夜があける頃の時間帯を表していて「あけぼの」よりも
少しあとの時間帯を表す言葉。いやぁ 日本語って奥が深い。関係ないけど随筆「茶碗の湯」を書いた寺田寅彦さんの作品の中にも…いや みなまで言うまい。

三十六歌仙 平安時代の和歌の名人としてその名を連ねる方々です。藤原公任さんという方が「三十六人撰」として選んだとされています。

ということで 冬に関する百人一首ものこすところあとわずかです。うーん、続くかなぁ、続かないだろうなぁ

まっ興味を持ってより詳しいことを知りたいときは専門書をお読みくださいね



※寺田寅彦氏の作品「映画芸術」の中に
「青天に有明月(ありあけづき)の朝ぼらけ」という一文が記載されています。えぇ、わたしは 「茶碗の湯」くらいしか知らなかったのですけど。

ちと長くなっちゃいました。あとで削ろう

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