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「学校生活の手引き」をWordPressで作った話 その4

はじめに

学校生活の手引き(学生生活の手引きなど違う名前で呼ばれている場合もあります)は、校則や学校の設備の使い方、各種手続きの方法など、学校生活を送る上で必要な情報をまとめた資料集のようなもので、多くの学校で冊子として配布されています。
毎年配る学校もあれば、入学時にだけ配られる学校もあります。
私の勤務校では毎年全校生徒に印刷した冊子を配っていたのですが、冊子版を廃止してこれを、WordPressで構築したウェブサイトに置き換えました。

この記事は4回目になります。前回までで基本的な設定を終えて、学校生活の手引きサイトとして稼働できるようになりました。今回は追加の設定やソースコードのカスタマイズ等を紹介していきたいと思います。

前回の記事から読む場合は以下からどうぞ。

ユーザーの追加、編集権限の管理方法

編集を複数の担当で分担する場合は、必要な分だけ編集用のユーザーをWordPressに登録してください。登録の方法は「手動で1件ずつ追加」する方法以外にも「csvのアップロードで一括追加」するなど追加するユーザー数に応じて選択してください。細かいやり方は、ネットで検索するなどして簡単に見つけられると思うのでここでは割愛します。

ユーザーを追加したら編集の権限など適切に割当てるひつようがあります。「User Role Editor」というプラグインを使うと権限グループを追加するなど権限の管理が簡単に出来るので、ある程度カスタマイズしておくとよいと思います。

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各項目の内容を編集してもらうだけであれば、プラグインやユーザーの設定に関する権限は与えないほうがトラブルが少なくなると思います。

使用しているLearnMoreというテーマでは、各項目は「投稿」として追加するので固定ページの編集権限も必要ないと思います。

投稿の削除や他の人が追加した投稿の編集等は学校ごとに権限のポリシーが違うと思うので各学校・組織で適切に設定してください。

How many posts to show?を5以上に設定出来るようにする

トップページで各カテゴリー毎に表示する項目の最大数を設定することが出来ます。

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表示する項目数はカスタマイザーで設定できます。

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標準では1〜5の範囲で設定できるのですが、5項目よりも多くしたい場合もあると思います。この最大数を設定するにはソースファイルを編集すれば簡単です。具体的にどこを編集するかは後ほどまとめてソース付きで紹介します。

「View all articles →」の表示を変える

あわせて「View all articles →」のリンクの表示を変えておくとよいと思います。直訳すると「すべての記事をみる」という感じですが、やはり日本語で表示したほうが迷う人が少なくなると思います。または、表示する項目数を十分大きくしておけば、消してしまっても良いかもしれません。

具体的にどこを編集するかは後ほどまとめてソース付きで紹介します。

1つ前、次の記事へのリンクを修正する

PREVIOS=前、NEXT=次の項目へのリンクですが、これがイメージと逆になると思います。これはそもそもWordPressがブログツールであることから、新しいものほど、一覧では先(上)に表示されますが、時系列的には「後」とされるわけです。

今回の用途では上から下に向かって読む方が自然なので上にあるものほど「前」とされた方がイメージに合いますね。

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このリンクも逆に表示されるように設定したいと思います。これもソースコードを編集する必要があるので、この後まとめて紹介します。

完成

学校生活の手引きをWordPressで構築する方法について全4回でお伝えしました。同じような事を考えている学校関係者等の参考になればと思います。

感想やアドバイス等ありましたらコメントでお願いします。
以下ではソースコードの具体的なカスタマイズ例を紹介します。

ソースコードのカスタマイズ例

具体的にソースコードの編集例を紹介します。

よくわからなければ指定箇所にコピペすればよいですね。

How many posts to show?を5以上に設定出来るようにする

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