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男子の的

ココを狙うことで、しぶきが外に飛ぶことを最小限に防ぎ、お掃除が楽!的な代物。
公共トイレはよく使いますが、2000年代に入ってからたまーに見かる程度でしたが、意外に歴史があったようです。。

ターゲットマークの歴史は意外に古く、便器メーカーのTOTOでは1980年代後半から、ハエや◎(二重丸)のマークを焼き付けたものを販売していたらしい。    https://www.excite.co.jp/news/article/E1293442071932/


最初に発見したときに試してみて、何故コレが普及しないのか。
理由が解った気がします。


理由1 ターゲットに変化が起こらない


その時のターゲットシールはてんとう虫の絵でしたが、そこに当てても何の変化も起こらず、要は面白くないんですね。
例えば、毛なりゴミなりが便器についていたとき、男子はそれを狙いたいという心理にかられます。
そして、その結果それが「落ちる」のでスッキリするんですね。
しかし、そのシールは落ちる訳にはいきませんので、せめて色が変わるとか、音が出るとか、何らかの変化がつけば良かったと思います。(現在はシールにも色が変わるなどの変化がついている物が多くあるようです。)

理由2 ターゲットが見えない

これは、とても重要なんですが、盲点だったんじゃないかと思います。
小便器は上部も囲われており、上から見ようとしても死角になります。
しかもご丁寧に、男子小便器の目の前には「(こぼさないように)もう一歩前へ」の文字。。
利用者はターゲットが見たいけど、こぼさないようになるべく便器に近づかなければいけない。
しかしやはり狙いたいので、プチマトリックスで用を足すことになります。
その結果、こぼれるリスクが高くなるという矛盾。。

世の女性からしてみれば、そんなにこぼれるんかい!とツッコミをくらいそうですが、まあそのつもりはなくても意図せずあららら、、みたいなこともなきにしもあらず。世の中うまいこといきません。
最近発見した小便器は、上部がうまいことえぐれていて、正常な体勢でも無理なく見ることができました。

遊び+機能性=良いデザイン

公共トイレは、性悪説のたまり場のようなところですが、ターゲットシールのようなゲーム性に機能性を兼ねたデザインは結構好きです。無理なく人間の心理をついて行動を規制できますからね。

しかしながら、このシールの出来如何にかかわらず、残念ながら公共のトイレの男子小便器の下は、未だにいつも汚れていますね。
座ってしろ。と言われれば元も子もないですが、もう少し行動制限のためのデザインの余地ありそうです。


おしまい。


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