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【投資/インジケーター】MACD(移動平均収束拡散)

オシレーター系のインジケーターである「MACD」の概要と使い方についてです。

MACDの概要

1979年にジェラルド・アペルが考案したオシレーター系のテクニカルチャートでMoving Average Convergence and Divergenceの略です。日本語では移動平均収束拡散と呼ばれます。

MACDのチャートは「MACD」と「シグナル」の2本の線とヒストグラムで構成されています。

  • MACD
    2本の指数平滑移動平均(EMA)の差です。
    短期のEMAから長期のEMAを引いた値がMACDとなります。
    パラメーターは短期が12日、長期が26日のEMAが使われることが多いです。
    EMAは直近の価格に重みを付けて評価をしているため、SMAと比べて相場の変化をより早く反映するのが特徴です。

  • シグナル
    MACDの単純移動平均線(SMA)です。
    パラメーターは9日の単純移動平均線(SMA)が使われることが多いです。

  • ヒストグラム
    MACDからシグナルを引いた値をヒストグラムとして表示します。

2022年5月13日の日経225の日足チャート|MACD

MACDの活用方法

MACDとシグナルのゴールデンクロスとデットクロス

MACDがシグナルを下から上に突き抜けた(ゴールデンクロス)した時は相場は強気になっており、買いのシグナルとなります。

逆にMACDがシグナルを下から上に突き抜けた(デッドクロス)時は相場は弱気となっており、売りのシグナルとなります。

ゴールデンクロスやデットクロスになるときは、ヒストグラムはゼロになっています。

2022年5月13日の日経225の日足チャート|MACDゴールデンクロス・デッドクロス

MACDによるトレンド判断

MACDがプラスの場合は、強気相場(上昇トレンド)
MACDがマイナスの場合は、弱気相場(下降トレンド)と判断できます。

前項のMACDとシグナルのゴールデンクロスやデットクロスの後に、MACDがゼロを超えたら、上昇トレンドや下降トレンドは継続と判断できます。

コンバージェンスとダイバージェンス

MACDと価格の動きが逆になった時に相場の反転、つまり底や天井になりやすいと考えられています。
これを利用して、買いのシグナルや売りのシグナルと判断することができます。

  • コンバージェンス
    価格が安値を更新しているが、MACDが安値を更新できずに右肩上がりとなっている状態のこと。
    底値を付けていることを暗示しており、買いのシグナルとなる。

  • ダイバージェンス
    価格が高値を更新しているが、MACDが高値を更新できずに右肩下がりとなっている状態のこと。
    高値を付けていることを暗示しており、売りのシグナルとなる。

まとめ

今回はMACDの概要と活用方法を解説してきました。
MACDはチャート分析のインジケーターの中でも多くの人が使用しており人気のものとなります。
MACDを使いこなすことで、チャートのトレンドの転換のタイミングを推測出来るようになります。

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