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打ち込み音楽家はマストかも。3600円のプログラマブルテンキーでMIDI入力を高速化する

CUBASE Pro 10.5でのMIDI打ち込みを高速化するために外部コントローラーを購入しました。音楽機材ではなく、汎用プログラマブルテンキーです。

この「NT-19」はさすがサンワサプライという武骨なデザインですが、必要十分です。右手は常にトラックボールを握っているので、こちらは左手用デバイスとして、CUBASEのショートカットを割り当てて行きます。

「NT-19UH2BKN」という型番はWindows 10に対応していますが、同じ見た目で旧型番の「NT-19UH2BK」はWindows 8までの対応のため、必ず型番と対応OSは確認するようにしましょう。
新:https://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=NT-19UH2BKN
旧:https://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=NT-19UH2BK

余談ですが、以前はCMCシリーズを一通り並べて作業をしていました。しかし、QC以外は使用頻度が低かったため、現在はいずれも倉庫行きになっています(最後まで残っていたのはQCとPDの2つでした)。

NT-19UH2BKNで実現したいこと

さて、本デバイスで実現したいことは以下の3点です。

・1/1,1/2,1/4などグリッドのクオンタイズ値をボタンで変更する
・選択、鉛筆、分割の3種類の頻出ツールを手元で切り替える
・インプレイスレンダリング設定などをワンボタンで呼び出す

これらの要件を書き出し、以下のようなキー配列を考えました。

コメント 2020-07-15 214256

最も手元に近い下段は鉛筆ツール、選択ツール、分割ツールをアサイン。
下から2段目~4段目は全音符から128分音符までを割り当て、3連符設定もアサインします。

MIDI打ち込みではクオンタイズパネルによるランダマイズも頻繁に行うので、クオンタイズに関する設定項目を上から2段目にアサイン。一番上は音源の確認用にVirtual Keyboard、Audio化のためのInplace Renderingとその設定、Audio Mix Downをアサインしました。

CUBASE側の設定

デフォルトのショートカットでは「クオンタイズ - n分音符」は何にも割り当たっていないので、自分で設定をしていきます。以降はCUBASE Pro 10.5で説明しますが、バージョン違いでも基本は同じです。

コメント 2020-07-16 003523

1.編集 > キーボードショットカットからショートカット設定画面を開く

2.検索ウィンドウから「全音符」で検索

3.「クオンタイズ - 全音符」から「クオンタイズ - 128分音符」までにショートカットを割り当てる(キーを入力→「適用」をクリック)

もともとの割り当てのないCtrl+F1~Ctrl+F8に設定しました。

その後、インプレイスレンダリングやオーディオミックスダウンにも、任意のショートカットの割り当てを行います。

NT-19UH2BKNの設定

設定ソフトウェアは以下からダウンロード可能です。

基本的には64bit版のダウンロードで良いです。インストール後、NT-19という名前のソフトウェアが起動します。

コメント 2020-07-16 013003

※上図は既に割り当てが完了しているものです

「MOD0」はアサイナブルキーが上段4個のみとなるため、画面下部のボタンからすべて割り当て可能な「MOD1」を選択します。

アサインしたいボタンをクリックすると、以下のキーボード画面がポップアップします。

コメント 2020-07-16 013152

Ctrl+F1などを割り当てる場合は、画面上のCtrlキーをダブルクリック後にF1をクリックして設定します。これをショートカット分繰り返せば、設定は完了です。

なぜかたまに[ENG]USキーボード設定に自動的に変わりますが、その際は言語設定から直しましょう。

打ち込み補助コントローラーの完成

設定後は一切のトラブルなく正常に動作しました。この辺りはメーカー品の安心感があります。格好いい&安価なプログラマブルテンキーは他にもありますが、こちらの機種で良かったかなという感想です。

なお、予算がある方で、よりデスクの上をスタイリッシュにしたい場合は以下の機種も良いかと思います。

今後はロジカルプリセットを用いた、より高度な設定もアサインするつもりです。手元にコントローラーが増えてきて良く分からない状況になって来ていますが、今日もお仕事頑張ります。

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