ふとしたきっかけで・・・

昔のことをふとしたきっかけで思い出すことがある。

今日もそう。


昔やさぐれてた自分のことを気にかけてくれた頼れるお兄ちゃんがいた。


きっかけは忘れたけど、なんか里親の家がムカついたのか、家出した。

当時は、遠くへ行くお金も手段も持ち合わせてなかった。

近くのショッピングセンターの駐車場であてもなくぼーっとしてたら、

たまたま自転車で通りかかったお兄ちゃんに声をかけられた。


すごく恥ずかしかった。こんなところで会いたくはなかった。

でも微かに、嬉しかった。


お前のことを信じてるよ、ちゃんと見てるから。

そう言ってくれた。

ありがとう、でもこんな自分でごめんなさい。


しばらくそばにいてくれた。それだけでよかった。

なんで自分はこんな自分に生まれたのだろうとも思った。


お兄ちゃんと別れて、ショッピングセンターのゲーセンに立ち寄った。

ゲーセンに鳴り響く音楽がすごく悲しく自分の心に打ち付けてくる。


そこから逃げるために、また家に一旦戻ることにした。


振り返ればなんてことはないシーンなんだろう。

しばらく自分でも心の奥底に閉まってた記憶。


今の自分は兄ちゃんに認められるような生き方できているだろうか。

そもそも兄ちゃんは今どこで何しているのだろう。

きっと幸せな生活送ってるんだろうな。

邪魔はしちゃいけない。

でも気になる。

絶対に無理だろうけど、また隣で話聞いて欲しい。

できれば、まだ生きてるってだけ伝えたい。

ぎゅーってしてくれないと思うけど、して欲しい。

でも邪魔はしちゃいけないんだ。


それだからこそのふとした瞬間なのかもしれない。

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