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初期勢が浦島太郎状態になる、今の『モンスターハンター』の話

6月30日に大幅アップデート版となる『モンスターハンターライズ:サンブレイク』が発売されました。

モンハンってもはや国民的ゲーム、っていったら大げさかもしれないですけど、全シリーズ含めれば一度は遊んだことがある人はとても多いでしょうし、プレイはしたことないけど知ってるよなんて人は相当数いらっしゃるのではないでしょうか。

僕が一番やっていたのは大学生のころ。PS2で初代が出て、G、ドスと出て、PSPの『ポータブル』が出たときに始めました。おそらく『ポータブル』が今もなおシリーズが続くことになった火付け役? 「ひと狩り行こうぜ」のキャッチフレーズが浸透したのもそのときだったような気がします。

起きて、寝落ちするまでモンハンの日々だった大学生活。懐かしい。

それから十数年、ゲームなんかもすっかりしなくなっていたんですけど、退職による有給消化期間にゲームに復帰。なんとなく『モンスターハンターライズ』をDLして塩漬けにしていたところ『サンブレイク』の一報を機に、満を持して復帰してみたんです。

めちゃくちゃ今更ですけど、すごいですね…ぜんぜん違うゲームになっているじゃないですか(笑)。
順繰り追っている人はなんとも思わないでしょうけど、僕みたいな、初期勢復帰組からすれば、驚きの連続。浦島太郎状態。

砥石、ペイントボール、ピッケル、虫取り網の簡略化

まず、砥石、ペイントボール、ピッケル、虫取り網を用意する必要がなく、無限に使えることに驚きで、最初のクエストでペイントボールめちゃ探しましたよ。

昔は、ペイントボールが切れる直前に逃げたりして、フィールドを越えた移動をするレウスに必要以上に殺意が高まったり、ボーガン使いの友達がペイント弾をちゃんと用意してて、地味にありがたかったり…。ペイントボールにはいろいろドラマがありました。

砥石も結構忘れたりして友達に迷惑掛けたりね。事前準備の大切さはモンハンから教わった気がします。

自動調合と、調合の簡略化

フィールドで薬草拾うだけでいきなり回復薬になるし(アオキノコとは?)、はちみつ採ればそれが回復薬グレートになる。あぶれたらはちみつ単体として持って帰れると。初期の頃からこんな高級回復薬持ってて、どこで拾ったんだ? って気づくのにちょっと時間がかかりましたよね。

調合が失敗しないんですよ。え〜昔は調合書を買って備えてたのに…。持ってるだけで攻撃力が上がるお守り? を調合で作るのに失敗する確率があって、でもその素材が3万とかしてめちゃ高いっていう。確率を上げるには調合書を計5つ、別途用意する必要があってそれも高いし、アイテム欄圧迫されるし、フィールドにもちだしたら敵のネコに盗まれたりなんかしてもう阿鼻叫喚ね(笑)。

肉を焼かないゲーム

肉を焼いて焦がすのが醍醐味だったはずのモンハンで、ほぼ肉を焼くことがない。携帯食料の支給が多いし、いつのまにか焼いたお肉がボックスに入ってて、食べることもないから、余計に焼く必要が無いんです。
ほかはともかくとして、肉を焼く必然性は残しておいたほうがいいのでは? って思いました。モンハンきっかけで骨付きのマンガ肉みたいな食べものを出すお店がでたり(いやワンピースか?)、コラボカフェとかでもそういうメニューなかったっけ?

まあ、昔のモンハンのどれかでも、アイルーに肉焼かせてましたけどね(笑)。
あ、肉焼きセットもタダでもう持ってるんですよね。まず最初に買うものとしておなじみだった思い出。

回復中、食事中に動ける

この恩恵にはあんまり気づけなくて、要は、回復薬などを飲んでいる間も徒歩くらいのスピードで歩けるんですけど、その間に回避行動とか武器を構えたりすると、動いてた回復ゲージがその時点で止まって終わり、無駄になるんです。
昔は、ガッツポーズを行っている隙に完全に回復していたんで、その間に攻撃を受けて無駄になるか、回復中に動いて回復分を無駄にするかの差? 結局後者でも攻撃は食らうし、それに合わせてモンスターの攻撃も激しめなので、なんとも言えないですよね。
あと、シームレスにアイテムが使えるのって片手剣のアイデンティティだった記憶なんですけど、今どうなってるんだろ、使ったこと無いな。

めちゃくちゃアイテムが持てる

先に書いたペイントボールなどの無限道具は最初からシステムとして組み込まれているんで、アイテムに入ってないんです。加えて、遠距離武器用の道具も別枠っていう徹底ぶり。昔はもう、ボーガン使いは悲惨で、モンスターの剥ぎ取りのために持ってきた弾をその場に不法投棄して、次のクエストまでに再購入してましたよね。調合書も要らないし。圧迫するからしかたなくギリ3つまで持ってきて、秘薬を調合するのにいくつか「もえないごみ」を生成して、しかも、もえないごみにはほぼ使いみちが無いっていう。なんかフィールドにいる爺さんに渡すと喜ばれるましたよね。なんですかね、あれ。

そもそも、クエスト中に自分のボックスにアクセスができて、いくらでもアイテム供給できますからね。装備も変えられるんだっけ? いやもう、救済措置多すぎでしょと、初期プレイヤーは思ってしまいます。

だからといってヌルいゲーム、というわけではない

初期のモンハンにはいろんな制限があって、その不自由さがおもしろかったことはたしか。だからといって、今のモンハンが簡単でつまんないかといったらそうではなくて、コンセプトの違いですよね。

今のモンハンのほうがアクション製が高く、難易度もそれに合わせたものになっています。かつての不自由さがおもしろかったとはいえ、それが苦手で手が出せなかった人も少なくなくて、『ポータブル』から火が付いたのも、それまでの『G』や『ドス』がピーキー過ぎて、ゲーマーの人しか評価していなかったところがありました。

今のモンハンのほうが、かつてよりも圧倒的にプレイしやすいのは明らか。あのころからずいぶんと年をとった今でもプレイできることがなによりの証拠なのかもしれません。

そんなシリーズ最新作『モンスターハンターライズ:サンブレイク』は好評発売中。ぼくはまだライズがクリアできていないので、それができたらサンブレイクに移行しようかなと思っています。

十数年前に肩を鳴らした引退ハンターも、この機会に“ひと狩り”いかがですか?

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