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文明

✳︎今日のひとこと

このコロナの時代、「大地を守る会」「坂の途中」「ポケットマルシェ」がなかったら、そしてそこからの品々を運んでくれる人たちがいなかったらどうなっていたのか、考えるのが怖い。文明、ありがたいです。
「大地」からは定期的に買う基本のものと生活用品を、「坂の途中」からは野菜少しと油とコーヒーと米を取っています。
そしてたとえば「丸鶏を経済的に買って、1週間で食べ尽くしたい」と思っても都会のスーパーには売ってないときがほとんどなのです。なので売っているパックのぶつ切りとささみと手羽とももとむねと砂肝を買って…パズルかい?と思います。昔「探偵!ナイトスクープ」でやっていましたね。ケンタッキーをいっぱい食べて鶏の骨格模型を作るの。できてましたよ。
でも丸鶏の数日後の購入がしっかり叶うのが「ポケットマルシェ」。夢のような時代です。そりゃトラブルやリスクもあるとは思うのですが、おおむね大丈夫なのが日本人のすばらしさです。ありがたい。
前に某千葉県の道の駅に行ったら、アリがたっぷりたかっているびわを「生産者〇〇さん」って売っていたのだけれど、うちにはびわがあるからよくわかるのです。びわって「今採らなくちゃだめ」というときがあって、それを過ぎると急にアリたち、鳥たちがやってくるのです。収穫の日も間違えて、検品しないで、洗わないでパックに入れたな〜!と思うんだけれど、ネット時代の怖いところでもありいいところでもあるのは、そういうところはやっぱり評判が悪くなって淘汰されていくことなんだと思います。
売りたい人と買いたい人が、心をこめてつながる可能性。そこには新しい世界への予感があるような気がします。

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吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですが…