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よなよな43 風通し

ばな子

本質

村上春樹さんも永遠のテーマとして書いてると思うのですが、暴力と人間の集団っていうのはその、いがらしみきおさんの「I」に出てきた団体みたいな感じで、切り離せないものなんだなって思うのです。
洗脳って、ストレスをかけながらでないとできないでしょ。それで、解かないためには、ずっとストレスをかけ続けなくちゃいけない。だから、全員がすごいストレスのある世界に慣れていくんだけど、結局耐えられないから暴力的になるっていう。
ほんと、恐ろしい。呼び方を家族にするのも、ケガをさせて手当てをする儀式みたいなものも、ありそうで恐ろしい。
私こそが、こつこつと人形を作りそうで、「I」の神様人形を見てゾッとしました。幼稚園のときに小さいショートケーキを粘土で800個くらい作ったし、高校のときは広島で死んだ少女の霊に取り憑かれ、「鶴折り」というあだ名がつくくらい、千羽鶴を折ってましたし。ヤバいったら!

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よなよな、人生について意味なく語り合うばな子とまみ子。 全然違うタイプだからこそ、野生児まみ子の言うことを聞くとばな子こと小説家吉本ばなな…