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意志を持って使う

✳︎今日のひとこと

備えるためになにかをただためておくって、役立ちそうで実は役立たないのですよね。
卑近な例で言うと、食べものがなかったり買い出しに行けなかったときのためのストック。
「これを使う」という強い意志がないと、なかなか使いこなせません。
家中をかきあつめたら、3日分くらいの水と食料がある、というのは近年必要なことだと思うけれど、それ以上ためこんでいる家がほとんどなのではないでしょうか。
冷凍食品が好きな人は賞味期限の前に祭りをするでしょうし、新鮮な魚や肉しか食べない人の冷凍庫は、さっぱりしているでしょう。
そこに「その人」が出るから、私は料理本が好きなのかもしれません。
また、ふだんから料理をする人はすでにそのへんに、蒸し器だのプロセッサーだのがスタンバイしているし、準備のスペースがある。でも、さっと食べるだけの人はもし準備が必要な調理(揚げものとか、下ごしらえがいる魚とか)をするとなると時間が必要になります。すべてが、その人だけのさじ加減なのです。

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吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですが…