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派手

✳︎今日のひとこと

自分の書いてきた歴史の中にスランプはなかった、と言うとすごく聞こえはいいのですが、それどころではなかったというのが事実でしょう。
常になにかを養っていて、働いて働いて鼻血が出るほど働いてきたという、それだけのことというか。
小説に関しては、私が書きたくて書くというよりは、お話がそれを要求してくるので、私にできることはわかりやすく整えて自分風味にすることと、媒体に合うように色をつけることくらいです。

それでも、どんな短編であろうと長編であろうと、書いている途中で魂の闇みたいな時期が必ず1回あるのです。
例えて言うなら、ちょうど旅の日程の真ん中あたりに急に疲れが出て体調を崩したりもめごとが起こるときみたいな。風邪がよくなる直前にぐっと悪くなるみたいな。ダイエット中に膠着状態になって精神的にも落ち込む時期があるみたいな、そんな感じです。

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吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですが…