マガジンのカバー画像

どくだみちゃん と ふしばな

吉本ばななです。やがて書籍になるときにはカットされる記事も含めています。どくだみちゃんは散文、ふしばなはブログ風です。コメントはオフですがTwitterに遊びに来て感想聞かせてく… もっと読む
¥400 / 月
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

家庭料理は薬

家庭料理は薬

✳︎今日のひとことこのいろいろ平等な時代に、性差についてはなかなか大声で言いにくいことなのですが、料理って本来化学数学の世界で、しかもプロっていうのは同じ味を何回も作れなくてはいけないものなので、なんとなく男性向きのお仕事なのではないか?と思うのです。

道場六三郎さんがご自宅ではごはんをめったに作らないとおっしゃっていた番組を観たことがあります。
自宅では奥様のなんていうことない、ただ炒めたり煮

もっとみる
家事と思想

家事と思想

✳︎今日のひとこといろいろなこと(コロナ関係とだけ書いておきます)があって、長年いたお手伝いさんについに辞めてもらい、なんと今15年ぶりにお手伝いさんゼロ生活なのです。
しかも近所にほぼ歩けない92歳のじいちゃんが。すごい時期です!とっても主婦です!家事ヤロウです!
うちの男たちは家事をほとんどしない(興味がない)ので、基本家の中のことはストック関係(これはもともと全部担当していましたが)含め全部

もっとみる
想像する力(人類最強の力)

想像する力(人類最強の力)

✳︎今日のひとこと人はそれぞれ考え方もライフスタイルも違うし、いろいろなバリエーションがあることが人類という種を生き延びさせていると思うので、法律に抵触する場合や迷惑を感じる場合は別として、違う人のことはただ「違うな」と放っておけばいいんだと思います。あの人くらい違う存在がいるから、自分も生きてられるんだな、くらいに。
そうしたら妬みもないし足の引っぱりあいもないし、男と女のもめごとも少しは減る。

もっとみる
好きの秘密

好きの秘密

✳︎今日のひとこと
よく受ける「自分がなにになりたいかわからない」という相談は、結局は「自分の好きなことがわからない」ということとイコールなのだと思うのですが、それは生命体として致命的なことだなと思います。
たとえば目の前に毒々しい色の、実際に少しだけ毒がある花がいちりん。
「毒のようだから近づかないようにしよう」
「この激しい色に惹かれて家に飾りたい」
「よく見たら、そんなにいやに思えないなあ、

もっとみる