「ナナチの匂い」香水とかつて再現を試みたものを比較した

1. 概要

ついにこれを行える日がやってきた。
かつて以下の記事でナナチの香ばしい匂いとはこのようなものではないか、と再現を試みた。

それから3か月後、公式から本物のナナチの匂いの香水が発売されることが決定し、数日前にそれが届いた。
どれだけ本物に迫ることができているのか、はたまた完全な別物なのか、比較を行うことにした。
幸か不幸か以前再現を試みた際につけた匂いは数週間で完全に消えてしまったため、特に気がねすることなく2体のナナチそれぞれに公式の香水(以下本物)と、自分で調合した匂い(以下偽物)を付着させ、匂いの違いを確認することに。

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2. 比較結果

結論から言うと、完全な別物だった。
以下のような違いがある。

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まず、刺激臭(アンモニア臭)については香水にあるわけがない。これは想定していた通りなので驚きはない。体を綺麗にしているかそうでないか、その時期にもよるだろうしこの差異は特別気にすることもない。

そして本物にも甘い匂いはあるものの、決して強くない。爽やかさの方がどちらかというと強く感じられる。ゼロ距離で匂いを嗅ぐと甘い匂いと感じられる、それくらいの強さだ。偽物についてはココナッツの精油の甘い匂いが強く出ているが、本物を嗅ぐとそれがアンバランスに感じる。

偽物については肉を焼いてその煙でいぶして香ばしさを加味しようとしているが(結果としてその努力は特に実らず匂いがついていないのだが)、本物はそういったものもなかった。

また、偽物について獣臭さというものは取り入れようと思わなかったのだが、これは本物についてもなかったので間違ってはいなかったように思える。

匂いを言葉で説明するという機会が今までの人生で皆無といってよいためうまく説明することができないが、本物のナナチの(耳の根元あたりの)香りを今自分の持つ語彙で表現するなら、一番近いのは
「部活後帰りで制汗剤をつけた中学生5人と香水デビューした中学生1人が乗っている車両内」
という感じだろうか。
的外れかもしれないと予防線を張らせてほしい。ぜひ本物の匂いを嗅いで確かめてほしい。

3. 反省点

大きく2点反省点があり、一つ目は甘い匂いを強くしすぎたこと。香水をつけすぎた人間の乗っている電車ならこれくらい甘い匂いはするが、あくまでも動物自身が発している匂いであるということをもう少し意識するべきだった。また、甘い匂いであるもののそれが強くないということで、ナナチが性別不明であるということを重視すべきだったのかもしれない。とはいえ結果として甘い匂いなのでこれに関しては意識されているのか何とも言えない。

二つ目は香ばしい匂いというキーワードに引きずられすぎたこと。少なくとも「香ばしい」というキーワードから連想する匂いではなかったように思う。香ばしいには単にいい匂いであることと、特に食物を焼いたり煎ったりしたときの匂いという両方の意味があり、主に後者で使われるがここでは単に前者だった。
しかしこれについてはとっかかりとなるキーワードがこれしかなかったので仕方がないと言えば仕方がないか。こちらは結果論に思える。

4. まとめ

結果として公式が提示してきたものとは大きく違う匂いであることが分かった。しかし特に残念には思っていない。仮に本物が劣っていると感じれば残念だったが、確かにかぐわしい匂いであり、かつ強すぎないというのが素晴らしいように思う。レグが接近して嗅ごうとするのも肯ける匂いの強さなのだ。

あと、本物については匂いつきのナナチをゼロ距離で嗅ぐことになるのだが、おそらくこれがつくし先生のスタイルでもあるのだろうと思った。

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