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アンパンマンのマーチの歌詞について考えてみた


コロナの関係で自粛が続き、家に閉じこもっていることが多すぎるくらいに多かった。

休みの最初の方は、ずっと休んでいたい!と思ったけど、途中から週2くらいで働きたいとも思うようになっていった。

ということは、働く日があるからこそ、休みが嬉しいのかもしれない。

最近、そんなようなことを考えていた。


ふと目に留まった、やなせたかし氏の『明日をひらく言葉』を読んでみた。

アンパンマンの生みの親である、やなせたかし氏だ。明日をひらく言葉、どんな言葉なんだろうと思いながら本を読み始めた。

はじめの言葉の最後に、アンパンマンマーチの歌詞が書いてあった。


「そうだ うれしいんだ

生きる よろこび

たとえ 胸の傷がいたんでも」


まって、胸に傷ができていたいと思うときに生きる喜びについて、そうだ!と勢いよく気が付いたということは、今誰かが死にそうなの?


今まで、アンパンマンマーチの歌詞について考えたことはなかった気がする。

初めて文字で歌詞をみた。

今でも唐突に歌い始めることがあるくらい慣れ親しんだ歌だし、小さい子でも歌える歌だ。

そんな曲に、生と死について考えさせられる歌詞が付いているということに、全く気が付いていなかった。

しかも、歌い始めから、だ。

衝撃だった。


歌詞についてもう一度考えたい。

生きる喜びについて、そうだ!とひらめいたときに使う言葉で気が付いたということは、今まで生きる喜びが分からないような状況にいたということだ。

やなせたかし氏は、戦争に行っていたと聞いたことがあるので、戦争中の話かもしれない。

次に、「たとえ 胸の傷が痛んでも」という歌詞がある。

この場合の胸の傷が痛むということは、実際に胸に傷ができて物理的に痛い思いをしているか、誰かが死の間際で自分の心が痛いということかもしれない。

戦争で絶望を見ていて死んだほうがマシだと思ったけれど、実際胸に傷ができて死にそうになった時に生きていたくなった経験を歌詞に組み込んだのか?


しかし、読み進めていくと、やなせ氏は前線で戦うようなことはしていないことがわかった。

かなり飢えに苦しんでいたらしいので、飢えにより生死をさまようことがあったのか?

そもそも、この時期の話ではない?

やっぱり、やなせ氏が、ではなくほかの誰かが死の瀬戸際なのか?

などいろいろ考えたが、この後に、戦時中の体験がアンパンマンのテーマとして結晶するといっていた。

このことから、アンパンマンのテーマと戦争が関係しているということが分かった。


アンパンマンのテーマの最初に衝撃を受けすぎて最初の部分にしか着目していなかったが、歌詞を全文読んでみるとアンパンマンという存在に自分ができなかったことを代わりに成し遂げるように願っているようにも見える。


本の内容が興味深くて、読みやすくて全文を読んだが、アンパンマンマーチについて書かれているのは最初の戦争に関係しているとわかった部分しかなかった。


はっきりとはわからないので、さらっと検索をかけてみたが、詳しいことはわからなかった。


なので、私なりの考察を完成させたい。


まず、アンパンマーチはやなせ氏が戦争中にひどい飢えを経験したことで死に直面し、それによって生きる喜びを感じられた。

そして、歌詞全体ではアンパンマンというヒーローに戦争がない平和な世界を願っているという内容なのではないか。



こんなに歌詞について考えたことがないくらい考えた。

面白い。

そうだったのか、という気持ちになっている。

私の考察はあくまで私の考察なので、あなたにも一緒に考えてみてほしい。


『明日をひらく言葉』には、やなせたかし氏の正義についての考え方など、心に刺さる名言と共に面白い文章がたくさんあったので、見かけたら是非手に取ってほしい。



最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

ドドド

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