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9/18 中日3-8阪神 立浪監督退任

いつも難儀するタイトル決めがすんなり決まって嬉しい。

弱いだけの政権ならいくつもある。ただこの政権はそれだけでは終わらなかった。
与田監督時代に新外国人補強無しなど財政状況の酷さがだんだんと明るみになってきたドラゴンズ。契約更改でビジョンはありますか?と聞かれ答えられない一幕もあった。そんな状況での立浪監督就任。

こんな状態だったので、立浪はふつうにやってればフロントのヤバさが明らかになって立浪も世間から擁護される側になれた。
ただ、そのフロントの上を(下を)行くヤバさで自ら炎の中に飛び込んだ。


弱いだけならまだしも到底理解できない点がいくつかある。
現役時代可愛がった選手たちで脇を固めたなら「あとはよろしく」とひとこと言ってその専門職に任せれば、それだけで「立浪さんのために!」と必死に動いただろう。
ところが、打撃コーチの担当分野である打撃フォーム、得点圏でのアプローチ、打撃理論に口を出し、それがまるで万人に当てはまるかのように押し付ける。
常に目の前の試合の勝ちしか見据えていない継投をして投手コーチの分野に口を出す。立浪が就任するまで入閣を拒否し、来たる日のためにロッテ・韓国で修業を積んできた成果がこれであるはずがない。
さらにはドラフトでも意見を押し通し、二遊間偏重ドラフトを敢行して編成破壊。
自分の指導を実践しない選手は干し、放出する。自分の目にかけた選手のミス・実力不足は見ないふり。怪我から復帰後調整不足であっても上に呼ぶ。一軍で調整させながら使い、選手枠を私物化する。
現場を離れていた12年間に勉強していたとは思えない古代の野球観・采配、言動。
選手交代の申告を何度も漏らし、複数人が変わるシフト変更は一人では告げられない。リクエストは受け付けられず、投手交代も失敗する。

勝った負けた、打った打たれたは相手がある事。自分ではどうにもできない事もある。
ルールを勉強したり、野球界のトレンドを感じ取ったり、指導論や人との付き合い方をアップデートしたり、専門職の意見を聞いたり…自分でできる範囲のことを全く取り組まず、ここまで逆噴射させた監督はあまりにも珍しい。


話をフロント側に戻す。
おそらく、監督を立浪にする事が勝つための手段ではなく、監督を立浪にすること自体が目的だったのだろう。ひっ迫する財政状況を建て直すため、ネームバリューのある立浪を選んだのだろう。
そして思惑通り、勝率とは見合わない観客動員数を記録し、スポンサー収入は増加したらしい。ネット上では、良くも悪くも話題に事欠かなかった。

フロント側としては立浪をスケープゴートに3年延命できた、とも言える。隠れ蓑にしていた者がいなくなり、本質が顕わになる来年から真剣に対処できるのだろうか。もうこれ以上隠れ蓑に適任な人材はいない。
ビジョンをその時々の監督に任せ、在任中はひたすらヨイショしたにもかかわらず、退任した途端、批判記事を書き出し責任を擦り付ける。

監督にも責任があるが、監督を指名した側にも責任がある。彼らにもきっちりとケジメをつけていただきたい。

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